GM
『It Happens All The Time.』
――それはよくあること。
GM
いつもどおりの、末裔が朝の準備をして――とはまた違った朝を二人は迎えます。
白兎の末裔
あなた方が借りている家に飛び込んでくる、白兎の末裔は酷く怪我をしていました。
白兎の末裔
「ありがとうございます、既にたくさんの人が殺されていて……」
ウィル・ホーソン
傍らに立て掛けた槍を手に取ると、風もないのにたなびき始める。
ウィル・ホーソン
「ミュールさん。あなたはここで待っていてください」
白兎の末裔
血に塗れ、片腕が上がらないのか、ずっと力なくたれていました。駆け込んできたものの、真っすぐ立っているのも辛い様子です。ウィル・ホーソンの言葉に安心して、倒れ込みます。
白兎の末裔
「どうもありがとうございます、ありがとうございます……」
GM
あなたがたが表に出れば、亡者の場所はすぐにわかります。まだ村の末裔たちが集まって、どうにか亡者を撃退しようと戦っているところだからです。
GM
救世主であるあなた方がくるまで、どうにかその場を持ちこたえようと交戦しているところだからです。
GM
「救世主様!」「ああ、救世主様!!」「ありがとうございます!!」
ウィル・ホーソン
転ばないように、ミュールを気遣って、ゆっくりと歩いた。
レッドミトン
それは元より、白兎の末裔であったものの亡者。なれのはて。
レッドミトン
巨大な赤い毛糸の手袋がほつれて、その毛糸に縛り付けられているような姿。
レッドミトン
赤いミトンは村の末裔を殴り殺して、更に赤く染まっている。
GM
「ありがとうございます!」「みんな、逃げろ!!」「邪魔になるなよ」「ああ、でもジョアンが!」
GM
ウィル・ホーソン。あなたのそれは果たされないものだとわかっていたでしょう。堕落の国において、亡者はあまりにもありふれているのですから。
レッドミトン
亡者『レッドミトン』は体高にして2メートルほど。その大きな体を揺らして、次なる目標と認めたあなたがたの方へ近づいてきます。
GM
一方、取り残され逃げそびれた末裔が、もがいて離れようとしている。
レッドミトン
その大きなミトンを持ち上げて、取り残された末裔に振り下ろす。
ウィル・ホーソン
それが本当に魔女だったかを、確認できるいくつかの方法。
グリフォンの末裔
翼の折れたグリフォンの末裔は、ミュールの守護のうちにどうにか逃げ去る。
ウィル・ホーソン
磔にした女の身が、青い炎で包まれたなら、それは魔女であった証。
GM
ウィル・ホーソン。これでようやくわかったでしょう。
ウィル・ホーソン
何人も火刑に処してきたが、この目で見たことはなかった。
レッドミトン
亡者は声にならない叫びを上げ、そのミトンを振りかざす。
レッドミトン
*亡者『レッドミトン』は、心の疵『まりあちゃん』の状態が●。ウィル・ホーソンに関係を持っている。
GM
その槍に貫かれしものが悪しきものなら息絶えるでしょう。
その槍に貫かれしものが聖なるものならば、傷つけることはないでしょう。
GM
*この裁判は本来の裁判ではないので、逆棘の処理を行いません。○は○のまま処理いたします。
ミュール
旗を焦がすことなく、ただ──その力を増幅させるのみ。
GM
対象のレッドミトンはウィル・ホーソンの名前のついた●の心の疵があるため、看破が適応されます。
ウィル・ホーソン
1D6+2+2+3+2 ダメージ +兇刃 祝福 看破
(1D6+2+2+3+2) > 4[4]+2+2+3+2 > 13
GM
ウィル・ホーソンの凶器は上質な凶器で、威力は1d6+2 兇刃の効果で+2 祝福の効果で+3 看破の効果で+2点です。
GM
レッドミトンにダメージを軽減するものはないので、そのまま受けます。
ウィル・ホーソン
枯れた大地を踏み、跳躍。青い火花が取り残されて落ちる。
ウィル・ホーソン
獰猛な、理性のない獣が、いきものの喉笛に噛み付くような。
レッドミトン
死してなお心を縛り付ける赤い毛糸があなたの攻撃を阻もうと動くものの、追いつきません。
ウィル・ホーソン
白い毛皮が黒く焦げ、あたりに腐臭が撒き散らされる。
レッドミトン
青い炎が燃え移り、悶えて地団駄を踏む。地面にぶちまけられた血がその都度はねて、湿った音を立てる。
レッドミトン
鋭気の効果でウィル・ホーソンは10点。ミュールはそのまま7点のダメージですね。
レッドミトン
胸を貫かれたレッドミトンは絶叫し、のたうちながら赤いミトンを振り回します。
レッドミトン
やたらめたらの薙ぎ払いに、回避するすべもありません。
ウィル・ホーソン
魔女を殺すための腕が、その切っ先を少しでも逸らそうと伸ばされる。
GM
ウィル・ホーソン。その魔女を護る理由がどこにあるというのですか?
あなたは、神が与え給うた力は、悪しきものを裁くためにあると知っています。
レッドミトン
絶叫を上げる亡者はその炎を吸い込み、喉から肺腑へと呪いに焼かれる。
レッドミトン
焼けただれた喉は声を発する機能を損なわせ、荒々しい呼気が音にならずに響くばかり。
GM
手札は毎ラウンド5枚まで補充されるので、捨てたら捨てた分だけ引けることとなります。
GM
紫色の補助技能は自分の手番の主行動前に何枚でも使うことができます。この場合は救済ですね。
ウィル・ホーソン
嫌悪に歪みそうになった顔は、取り繕えていただろうか。
GM
ウィル・ホーソン。見極めは済みました。
あの亡者を殺した後、成すべきことはわかったでしょう。
ウィル・ホーソン
1D6+2+4+3+2+2 ダメージ +闇雲 祝福 看破 援護
(1D6+2+4+3+2+2) > 2[2]+2+4+3+2+2 > 15
レッドミトン
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
レッドミトン
言葉はない。死んでいるから。亡者だから。喉を焼かれて、呪われているから。
ウィル・ホーソン
「ミュールさん、亡者について改めて説明しましょう」
ウィル・ホーソン
「心が傷つきすぎた者は、しまいには、亡者と呼ばれる化け物になってしまいます」
ウィル・ホーソン
「この堕落の国の、死を冒涜し続ける、忌まわしい抜け殻に過ぎない」
レッドミトン
貫かれ、裂かれながら、もがいてはウィル・ホーソンを傷つける。
ウィル・ホーソン
突き刺したあとに、足蹴にして引き、また深々と刺す。
GM
ウィル・ホーソン。あなたは堕ちたるものに出来ることは一つだけだと知っています。
鋭利な刃物は聖なるもののため、善良なる人々のため、悪を遠ざけるためにあるのです。
レッドミトン
抵抗の力は弱まっていく。赤く染まった地面をいまは這いずり、のたうつだけの存在。
レッドミトン
息絶えてもなお、赤い瞳はウィル・ホーソンに向けられていた。
GM
ウィル・ホーソン。あなたは成すべきことを果たしました。
この槍は、悪しきものだけを貫く槍なのですから。
GM
ウィル・ホーソンが勝利を宣言すると、末裔たちは喜びと共に駆け寄ってくる。
GM
あなたがたの行く手を邪魔することなく、賛美、称賛する。
GM
目に焼き付いて離れないならば、その目を抉りだしましょう。
GM
耳に張り付いて仕方がないなら、その耳を削ぎましょう。
ドードーの末裔
その晩の食事は、ウィル・ホーソンの言葉の通り、兎の亡者の肉でした。
あなたがたの世話を焼く末裔は白兎の末裔からドードーの末裔と代わり。