GM
しかし互いに、”あのとき”のままではありません。
ウィル・ホーソン
しかし、どこまでも亡霊のように。
ウィル・ホーソン
「どこまで悪趣味なのかな、この森に住まうという魔女は…」
GM
こんな森で、ばったりと出くわすことなどありえるでしょうか。
GM
とりわけミュールは、確かにあのとき殺したはずなのですから。
ミュール
死者は蘇らず、また、喪われたものは戻らない。
ウィル・ホーソン
ここで死ぬのかな、とぼんやり思う。
ミュール
その虚ろな目を見て、最期の光景を思い出す。
ミュール
「あなたに会うために、私──人を殺した」
ミュール
「30日ルール、ちゃんと守ってきたのよ」
GM
堕落の国で救世主が生きていくには、30日以内に一人。半年生きれば、最も少なくて6人。しかしそのように過ごすのはリスクが多すぎます。
ウィル・ホーソン
2度目は偽りだったとしても、同じこと。
GM
そしてあなたは、あなたを愛する者をも殺しました。
ウィル・ホーソン
いままで押し込めてきた、全ての気持ちが。
ウィル・ホーソン
触れられてはじめて、実感を伴って感じる。
ミュール
「あなたを置き去りにして、ごめんなさい」
ミュール
「あなたに、罪を背負わせてしまってごめんなさい」
ウィル・ホーソン
どうしても傷つけるとわかっていても、止めることができない。
ミュール
抱き締める強さで、彼が偽物でないと分かる。
ミュール
名前を呼ぶ温度で、彼が幻でないと分かる。
ミュール
きっと、これになら殺されても仕方ないと。
ウィル・ホーソン
「愛する女を殺すような男の為に」
ウィル・ホーソン
「貴女は、ここまで来てくれたのか」
ウィル・ホーソン
「貴女を殺した後も、何人もの女を、魔女共を殺め続けて」
ウィル・ホーソン
「でも貴女と出会ったあの時から、今まで信じていたもの全てが、本当に無価値で、無意味なものになってしまった」
ウィル・ホーソン
「貴女と出会った瞬間から、貴女だけが僕の全てになった」
ミュール
「血の色を見ては、あなたの旗の色を思った」
ミュール
「誰かの足音を、あなたの靴音だと思って追った」
ウィル・ホーソン
「血の色を見ては、貴女を思い出した」
ウィル・ホーソン
「長い髪を、女の笑い声を、貴女だと思って、振り返っても」
ウィル・ホーソン
「そこにいるのは貴女とは似ても似つかないものばかり」
ミュール
「何を犠牲にしても、どんな罪を抱えても」
ミュール
「あなたの狩っていた、亡者とほとんど同じ」
ミュール
「そうなることでしか、ここに来ることは叶わなかった」
ウィル・ホーソン
殺したと思って、殺し損ねてしまった女。
ミュール
死んだと悟って、それでも奇跡を願った女。
ウィル・ホーソン
「もう、貴女がこんな不条理で、恐ろしい世界に居ないという事だけを理由にして、ここまで生きてきた」
ウィル・ホーソン
「幸せのうちに殺してやれた。そういう事だけが、僕の生きる理由だった」
ウィル・ホーソン
「スポンジでもいい。クリームでもいい」
ウィル・ホーソン
「魔女だろうがなんでも構わない」
ウィル・ホーソン
永遠が手に入らなくても、構わない。
ウィル・ホーソン
「貴女が隣にいる以上の意味は、僕にはない」
ミュール
*ウィル・ホーソンの疵「大きな失敗」を舐めます
『魔女の』フェイダ
Choice[猟奇,才覚,愛]
(choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
『魔女の』フェイダ
2d6+1=>7 判定(+猟奇)
(2D6+1>=7) > 8[2,6]+1 > 9 > 成功
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 12 → 11
ミュール
2d6+3-6=>7 判定(+愛)
(2D6+3-6>=7) > 8[2,6]+3-6 > 5 > 失敗
『魔女の』フェイダ
「愛する二人は再会し、めでたし、めでたし――」
『魔女の』フェイダ
「その烙印を、甘んじて受け入れましょうか」
『魔女の』フェイダ
「私はあなたがたの物語の、『悪役』を演じて見せましょう」
ミュール
「孤独の悲しさを、理解しているのでしょう」
ミュール
「だから、きっとあんなまやかしをみせる」
ミュール
「一番願っているのはあなたではないのでしょうか」
ミュール
「あなたはどれくらい、その人を悼んでいるの?」
『魔女の』フェイダ
「さあ、どれだけの月日か、もう忘れてしまったわね」
『魔女の』フェイダ
「夢は夢、さりとて、夢を見せる者はそれを夢だと知っている者」
『魔女の』フェイダ
「そうでなければ喪に服すこともありえない」
ミュール
「夢にも浸れず、この霧の中で一人きり?」
ウィル・ホーソン
「そんな事はこの僕が許しません」
『魔女の』フェイダ
「あなたがたの物語の悪役となり、立ちはだかり、私は私の物語を進める。コインを集め、力を得て、私は私の力を、真実のものとする」
ミュール
「私たちの明日の糧となって頂きましょう」
『魔女の』フェイダ
「――少なくとも、『魔女』にまつわる噂話……」
『魔女の』フェイダ
「離別した者との再会を叶える救世主の噂」
『魔女の』フェイダ
「これを真実のものにしたのだから」
『魔女の』フェイダ
「私はなおさら、ここで倒れるわけにはいかないわね」
『魔女の』フェイダ
1d12
(1D12) > 11
『魔女の』フェイダ
11:いつのまにか店にいる。その店の名物はシフォンケーキで、香ばしい匂いがする。
『魔女の』フェイダ
森から、菓子を売る店へと移ろう。
『魔女の』フェイダ
「どうやらまだ、裁判の時ではない様子」
『魔女の』フェイダ
「この幻想は、お嬢さん、あなたのものね」
うーちゃん
『あまいものも食べよう。ケーキは好き?』
うーちゃん
『ケーキっていっても、堕落の国だから、シフォンケーキだけどさあ』
うーちゃん
かわいらしい仕草で、ミュールの足元にいる。
うーちゃん
やわらかな綿のつまった、ふわふわのぬいぐるみ。
『魔女の』フェイダ
「傷口に触れたときのような、無視しがたい痛痒に悶えてるのを感じるわ」
『魔女の』フェイダ
*お茶会 ラウンド2 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
席に座る。テーブルには、あまり美味しそうには見えないシフォンケーキ。
ウィル・ホーソン
膨らんでいない生地、クリームもどきのなにか、泡立ったもの。
ウィル・ホーソン
堕落の国では、十分すぎるほどのご馳走。
ウィル・ホーソン
「魔女はすべて死ぬべきだと僕は言った」
ウィル・ホーソン
「……貴女にも、そのようにした。ミュールさん」
ウィル・ホーソン
「しかしそんなものは、本当に価値のあるものでは無いのです」
ウィル・ホーソン
「僕にとっての意味の全ては、貴女だけにある」
ウィル・ホーソン
「僕の為に囀ってくださいますか」
ウィル・ホーソン
あなたの為の椅子が引かれている。
『魔女の』フェイダ
シフォンケーキを切り分け、紅茶を煎れる。
うーちゃん
戸惑い、椅子の近くで隠れるようにしている。
『魔女の』フェイダ
テーブルの席はそのままに、暗く、小さい、湿った部屋へと移ろいます。
ミュール
「あなたが私を殺した後、私はどうしてか戻ってきた」
ウィル・ホーソン
「コインを失った救世主は、どうしようもなく無力だ」
ミュール
「私の手でも殺せるような、弱い人を探した」
ウィル・ホーソン
そのへんに掃いて捨てるほどいるような売女。
ウィル・ホーソン
男を一つ屋根の下に迎え入れる恥知らず。
ミュール
そのへんに掃いて捨てるほどいるような売女。
ミュール
「あなたに会うためだもの、苦しくなんて無かった」
ウィル・ホーソン
コックの末裔と偽ることも、できるだろう。
ウィル・ホーソン
いっこうに、カップの中身に口をつけられない。
ウィル・ホーソン
「甘い言葉を囁いて、贄にする事も」
ウィル・ホーソン
「そうなって欲しいという願い、切なる祈りたちが」
ウィル・ホーソン
「全て、全てないがしろにされて、塵に返っていく」
ウィル・ホーソン
「甘い言葉を囁いて、贄にする事も」
ウィル・ホーソン
どれだけその身を、たったひとつの祈りに費やしても。
ウィル・ホーソン
「手が届かないはずの祈りだった。…正直、僕は叶うだなんて事すら、思いもしなかった」
ウィル・ホーソン
「貴女がそうやって、傷ついて、一人で、殺して、また傷ついて、数え切れない程傷ついて」
ウィル・ホーソン
「先程も言ったように、この堕落の国では、どんな願いも祈りも、その全てが塵に返っていく」
ウィル・ホーソン
「でも、貴女は掴んだんだ。塵ともしれぬものに汚れ、塗れて、時間も心も、その身も費やして、それでも、手繰り寄せた」
ウィル・ホーソン
「貴女が費やしたもの全てが、意味を持った。結実した。」
ウィル・ホーソン
「今貴女が目の前にいる以上に、意味を持つものはない。…少なくとも、僕にとってはそうだ」
ウィル・ホーソン
*ミュールの 救世主 を舐めます
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 11 → 10
『魔女の』フェイダ
Choice[猟奇,才覚,愛]
(choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
『魔女の』フェイダ
2d6+1=>7 判定(+猟奇)
(2D6+1>=7) > 7[3,4]+1 > 8 > 成功
ウィル・ホーソン
2d6+4=>7 判定(+猟奇)
(2D6+4>=7) > 8[3,5]+4 > 12 > 成功
『魔女の』フェイダ
ティーカップを持つ手で、指し示す。
『魔女の』フェイダ
細い鋭利な凶器で、何度も突き刺された遺体。
『魔女の』フェイダ
それはちょうど、ミュールの持つ得物のような。
うーちゃん
ほんとうにかわいいぬいぐるみだったらよかったのに。
『魔女の』フェイダ
男は満足げな笑みを浮かべている。
うーちゃん
こぼれる血もない、冷えていく肉もない。
『魔女の』フェイダ
「こんなに何度も刺されて、苦しんで死んだはず」
『魔女の』フェイダ
「それなのに、あなたを心配させまいと、笑っているのね」
『魔女の』フェイダ
「救世主として生きていく以上、殺した相手のことを、糧にしていくしかない」
『魔女の』フェイダ
「確かに、そして、今あなたはここにいる」
『魔女の』フェイダ
「すべての結実として、意味を与えたことでしょう」
『魔女の』フェイダ
「けれど、たった一つ逃れ得ない事実を突きつけましょう」
『魔女の』フェイダ
「殺したことよりも、そのことね」
ウィル・ホーソン
「僕は貴女と再び会う事が出来た」
ウィル・ホーソン
「貴女は僕を選び、僕は貴女を選んだ」
ウィル・ホーソン
「貴女のその疵は、必要なものだった」
『魔女の』フェイダ
「あなたには愛する人がいて、彼を愛することはできなかった」
『魔女の』フェイダ
「けれど、彼を愛してあげられたらという気持ちもまた、確かにそこにあった」
『魔女の』フェイダ
「心はいくつもありえるのに、人は一人。すべての選択肢を選べはしない」
ウィル・ホーソン
「貴女のいくつもの傷付きを、僕は愛している」
『魔女の』フェイダ
「確かに自分のなかで最も本当の答えを選んだとしても、あなたは、傷ついている」
ミュール
「これからは、あなたが居てくれるのでしょう」
『魔女の』フェイダ
人は欲深いもの。一目見れば、一言だけでも、そんな些細な願いも、暖かさに触れれば、それが続くことを願うもの。
『魔女の』フェイダ
「さあ、裁判を致しましょう。我ら救世主、罪を重ねて生きるしかないのです」
『魔女の』フェイダ
「恋人たちに、安らかな結末を」
ウィル・ホーソン
「長かったお茶会も、これで終わり」
ウィル・ホーソン
「うまくやります。これまでで、一番」
ミュール
「疵付いたこと、すべては意味があったのだと」