『魔女の』フェイダ
フェイダは心の疵がすべて抉れているため、発狂。
『魔女の』フェイダ
ウィル・ホーソンは仕込みを所有しています。何を調達しますか?
ウィル・ホーソン
とうみつ・日刻みの時計を入手します。
[ ウィル・ホーソン ] とうみつ : 0 → 1
[ ウィル・ホーソン ] 日刻みの時計 : 0 → 1
『魔女の』フェイダ
それでは行動順の決定に入ります。何か使用する小道具はありますか?
ウィル・ホーソン
日刻みの時計を使用。
『魔女の』フェイダ
それでは、各自ダイスロールを。
『魔女の』フェイダ
1d6 (1D6) > 4
ウィル・ホーソン
1d6+2 (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
ミュール
1d6+2 (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
『魔女の』フェイダ
ウィル・ホーソンとミュールで1d6+2を振り直してください。
ウィル・ホーソン
1d6+2 (1D6+2) > 1[1]+2 > 3
ミュール
1d6+2 (1D6+2) > 5[5]+2 > 7
『魔女の』フェイダ
ミュール>ウィル・ホーソン>フェイダですね。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド1 手札補充
『魔女の』フェイダ
*c5 hQ sK hA Joker
ウィル・ホーソン
*S4 C7 C6 D7 S8
ミュール
*C4 s4 d4 cJ sA
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド1 ミュール
ミュール
*c4 密着を使用します
ミュール
*主動作なしの為その後の行動なし
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド1 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*鋭気 S8
ウィル・ホーソン
*闇雲 D7 対象は娼婦の亡霊 -3で判定
ウィル・ホーソン
2d6+4-3+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4-3+1>=7) > 8[5,3]+4-3+1 > 10 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4+3+3  ダメージ (1D6+4+3+3) > 3[3]+4+3+3 > 13
『魔女の』フェイダ
武具!で1点軽減されますが、ダメですね
[ 娼婦の亡霊 ] HP : 12 → 0
ウィル・ホーソン
闇雲に歩いてきた、これまでの旅路。
娼婦の亡霊
娼婦の亡霊は、先ほどウィル・ホーソンに殺されたときの姿のまま、立っている。
ウィル・ホーソン
何人もの女を殺してきた。
ウィル・ホーソン
何人もの、何人もの、女。
ウィル・ホーソン
貴女を殺すのはこれで三度目。
娼婦の亡霊
手には青い炎の揺れるカンテラを持つ。
ミュール
「ウィル、あなたに殺されるのなら構わないわ」
ウィル・ホーソン
「そうでしょうとも」
ウィル・ホーソン
「よく存じております」
ミュール
「そうすることで、ここに辿り着いた」
娼婦の亡霊
「ウィル、ウィル」
ミュール
「私はもう、カンテラなんて持たない」
娼婦の亡霊
「いいのよ」
ウィル・ホーソン
「何かに辿り着くなんて、思いもしなかった」
娼婦の亡霊
「あなたが何を壊しても」
ミュール
「あれは亡霊。あなたを置いていくことでしか、進ませることが出来なかったかつての私」
娼婦の亡霊
「あなたが何を殺しても」
ミュール
足下から幻のような、温度のない光が上がる。
ウィル・ホーソン
「存じております」
娼婦の亡霊
「私は責めたりしないわ」
ミュール
「よく出来た亡霊ね」
ウィル・ホーソン
腕を振るう。
ウィル・ホーソン
肉の焦げる匂い。
ウィル・ホーソン
女を殺す事に意味がある世界。
ウィル・ホーソン
闇雲に生きてきた。
ウィル・ホーソン
血濡れた拳で辿り着いた。
娼婦の亡霊
「……ウィル」
娼婦の亡霊
「人を、好きになるってことは」
娼婦の亡霊
「ただ好意を向けるだけではなくて」
娼婦の亡霊
「裏切られてもいいと、」
娼婦の亡霊
「何を捧げてもいいと、」
娼婦の亡霊
「想うこと」
ウィル・ホーソン
人離れした握力で握りつぶす。
ミュール
「聞かなくていい」
ミュール
「あれは、過去の残滓」
ウィル・ホーソン
そのたびに肉片が、黒く焦げた欠片が舞う。
ウィル・ホーソン
血も煮えたぎり、ただ錆びた煙だけ残る。
ウィル・ホーソン
「聞いておりますよ」
娼婦の亡霊
苦痛に喘ぐ。血が泡になって口から溢れる」
ミュール
「あなたは、消えるのよ。亡霊さん」
ミュール
「まだ肉を持つ、いつかの私」
ウィル・ホーソン
まぼろしの肉体を炎が舐める。
ミュール
「それを模した、霧の幻」
娼婦の亡霊
「私を、抱きしめてくれてありがとう」
娼婦の亡霊
「私を、見つけてくれて」
娼婦の亡霊
「……」
娼婦の亡霊
「今度は、見失わないでね」
ウィル・ホーソン
「貴女を意味とします」
ウィル・ホーソン
「これまでの全ての、殺めてきた者たちを」
ウィル・ホーソン
「意味として、贄とする事」
ウィル・ホーソン
「ありがとう」
ミュール
蒼い炎が揺れた。
娼婦の亡霊
「ありがとう」
娼婦の亡霊
亡霊は霧となり、そして透明に解けていく。
ウィル・ホーソン
虫唾が走るな。
ウィル・ホーソン
礼なんて言わせるな。
ウィル・ホーソン
綺麗事が現実になってしまった時。
ウィル・ホーソン
もう、意味を見い出していくしかない。
『魔女の』フェイダ
「見事ね、異端審問官様」
ウィル・ホーソン
「……」
ウィル・ホーソン
息をついて、魔女を見据える。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド1 『魔女の』フェイダ
『魔女の』フェイダ
「では、この攻撃を凌げるかしら」
『魔女の』フェイダ
*hA 救済 ウィル・ホーソン
『魔女の』フェイダ
4d6+2 (4D6+2) > 16[3,5,5,3]+2 > 18
『魔女の』フェイダ
*c5 狂愛 ウィル・ホーソン
『魔女の』フェイダ
看破が乗るので、豪華な衣装もあり、これで19点になりますね。
『魔女の』フェイダ
世界の姿が変わる。
『魔女の』フェイダ
賑やかな街の姿。活気があり、末裔達が行き交う。
『魔女の』フェイダ
「夢の時間は、現実の時間より早くも、遅くもできる」
『魔女の』フェイダ
「1年」
『魔女の』フェイダ
「穏やかに過ごせる、1年を与えましょう」
『魔女の』フェイダ
「救世主の責務もなく、亡者も蔓延らず、飢えに困ることのない、穏やかな1年間」
ミュール
街の姿を見ている。
ミュール
まるで夢のようだ。
ウィル・ホーソン
*S4 防壁
ウィル・ホーソン
2d6+1+1=>7 判定(+愛) (2D6+1+1>=7) > 5[1,4]+1+1 > 7 > 成功
『魔女の』フェイダ
更に1点軽減し、18点ですね。
[ ウィル・ホーソン ] HP : 20 → 2
ウィル・ホーソン
「穏やかに過ごせる1年」
ウィル・ホーソン
「救世主の責務もなく、亡者も蔓延らず、飢えに困ることのない、穏やかな1年間」
『魔女の』フェイダ
魔女の提言は真実であると、”解る”。
ウィル・ホーソン
「魔女。お前の嘘は、とても優しい幻だった」
『魔女の』フェイダ
穏やかな死、fade outへと向かう救済が、ウィル・ホーソンの心を奪う。
ウィル・ホーソン
「しかし、僕達は…ミュールさんは、それを真実と認める事ができない」
ミュール
頷く。
ウィル・ホーソン
「だからこそ、ここまで辿り着いたのだろう。疵付く事こそが真実、地獄の炎に身を焦がすことだけが信じられるものだと」
ミュール
「やさしさだけの幻は……私は要らない」
ウィル・ホーソン
「それは魔女。お前もとうに理解している筈だ」
『魔女の』フェイダ
「ふ……」
ウィル・ホーソン
「僕も、お前を優しく殺す気は無いよ」
ウィル・ホーソン
「出来るだけ苦しませて、あの世に送ってやろう」
ウィル・ホーソン
身を焦がす熱が臓腑に広がる。
『魔女の』フェイダ
「甘い言葉での誘惑は、魔女の常套手段でしょう?」
『魔女の』フェイダ
*hQ 回復→フェイダ、ウィル・ホーソン
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 3[2,1]+4 > 7 > 成功
『魔女の』フェイダ
1D6+4+2 回復 (1D6+4+2) > 5[5]+4+2 > 11
『魔女の』フェイダ
フェイダに4点、ウィル・ホーソンに7点を割り振る。
『魔女の』フェイダ
*Joker 狂愛→ウィル・ホーソン
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 10 → 14
『魔女の』フェイダ
このままだと6点ダメージですね。
『魔女の』フェイダ
「それでも、愛する人が傷つかずに済む」
ミュール
*cJ 救護で割込
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
ウィル・ホーソン
「そうかな」
ウィル・ホーソン
「傷つくよ」
ウィル・ホーソン
「これは、そういう女だからさ」
ウィル・ホーソン
「……僕の運命。僕の愛」
ミュール
*密着で+3 呪物で+1 6点回復
[ ウィル・ホーソン ] HP : 2 → 8
[ ウィル・ホーソン ] HP : 8 → 2
『魔女の』フェイダ
ちょうど相殺ですね。
ミュール
手を翳せば、炎が広がる。
『魔女の』フェイダ
「素敵な愛ね。嫉妬してしまうわ」
ミュール
「傷付くわ。傷付き続ける」
ミュール
「私の愛は、そういうものよ」
ミュール
炎が、彼の傷を癒す。
ミュール
いつかと同じように。
『魔女の』フェイダ
「では、穏やかな終わりを拒むのならば、」
ウィル・ホーソン
己からはじまる、蝕む熱に身を灼かれながら。
『魔女の』フェイダ
「現実を、ご覧に入れて差し上げましょう」
ウィル・ホーソン
貴女の炎でもって、そこに立ち続ける。
騎士の幻影
踊り出る、槍を持つ騎士。
騎士の幻影
*兇刃→ウィル・ホーソン
騎士の幻影
2d6+3=>7 判定(+脅威度) (2D6+3>=7) > 9[3,6]+3 > 12 > 成功
騎士の幻影
C(5+2+2) ダメージ c(5+2+2) > 9
[ ウィル・ホーソン ] HP : 2 → 0
騎士の幻影
*ウィル・ホーソンのHP0! 判決表!
ウィル・ホーソン
2d6+3-0-1 判決表 (2D6+3-0-1) > 8[6,2]+3-0-1 > 10
騎士の幻影
*9~11:HPを1点回復して立ち上がる。
[ ウィル・ホーソン ] HP : 0 → 1
[ ウィル・ホーソン ] 前科 : 0 → 1
騎士の幻影
鋭い槍がウィル・ホーソンの身体を貫く。
ウィル・ホーソン
よろめく。
ミュール
それを止めるに至らない。
ウィル・ホーソン
自分がそうした時の手応えが、手の中に蘇る。
ウィル・ホーソン
何度も殺してきた。
ウィル・ホーソン
そうやって。
ウィル・ホーソン
そう、一撃で仕留めてきた。
ウィル・ホーソン
貫通した槍の先を、強く握る。
ウィル・ホーソン
脂汗が吹き出すのも構わずに、乱暴に引き抜く。
ミュール
「ウィル……」
ウィル・ホーソン
「ずいぶん、お洒落な槍ですね」
騎士の幻影
正しさを掲げる赤い旗。
ミュール
レイピアを持つ代わりに取り落とした彼を守る盾。
騎士の幻影
威光を示す黄金の槍身。
ミュール
この炎は、もう何かを守ることは出来ない。
騎士の幻影
憂鬱に翳る幻影の瞳。
騎士の幻影
「何もかも、変わってしまった」
ウィル・ホーソン
「そうでしょうね」
ウィル・ホーソン
「残念です。本当に」
騎士の幻影
「僕は間違っていなかった」
ウィル・ホーソン
「そうですね」
ウィル・ホーソン
「残念な事ですが」
ウィル・ホーソン
「もう、どうやら、過去を懐かしむ理由は何処にも無いらしい」
ウィル・ホーソン
「本当に、本当に残念」
騎士の幻影
「愚かだ」
ミュール
「愚かでもよかった」
ウィル・ホーソン
笑う。
ミュール
「そんな昔のあなたも、愛していた」
ウィル・ホーソン
「いやあ、羨ましい」
ウィル・ホーソン
「お前のどうしようもない使命とやらも、もうここ迄だよ」
騎士の幻影
*裁判 ラウンド1 終了
『魔女の』フェイダ
*sK 破棄
ウィル・ホーソン
*C6捨て
ミュール
*s3 捨て
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド2
ウィル・ホーソン
*D2 C7 S10 Hj Da
『魔女の』フェイダ
*dQ cQ sQ cK dK
ミュール
*d4 d3 h9 sJ sA
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド2 ミュール
ミュール
*d4 密着+sA 救済をウィルホーソンに
ミュール
3d6+1+3 救済 (3D6+1+3) > 15[5,6,4]+1+3 > 19
[ ウィル・ホーソン ] HP : 1 → 18
[ ウィル・ホーソン ] HP : 18 → 21
[ ウィル・ホーソン ] HP : 21 → 20
ミュール
*h9 吸精 攻撃対象は騎士
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
ミュール
*回復をウィルホーソンへ
[ 騎士の幻影 ] HP : 20 → 18
[ ウィル・ホーソン ] HP : 20 → 21
ミュール
ウィルの傍に近付く。
ミュール
傷付いた体を撫でれば──炎が指先に添って彼に移る。
ウィル・ホーソン
焦がれる心。
ミュール
「ウィル、まだよ」
ウィル・ホーソン
お互いに。
ミュール
「まだ、戦えるでしょう」
ミュール
焦がれる心を形にしたように。
ミュール
炎はゆらゆらと揺らぐ。
ウィル・ホーソン
貴女が望む事は、何でも叶えてやりたい。
ミュール
貴方が望む事は、何でも叶えてあげたい。
ウィル・ホーソン
「勿論です、マドモアゼル」
ミュール
近付けば近づくほど、炎はその力を増す。
ウィル・ホーソン
「この身体、この心、全て貴女のもの」
ミュール
彼を癒し、彼の疵を覆う炎。
ウィル・ホーソン
「お望み道理、なんなりと」
ミュール
「あなたに全て捧げた。もうずっと昔に」
ミュール
「私の体は指先まで、あなたのためにある」
ウィル・ホーソン
「貴女に全て捧げました。もうずっと昔に」
ウィル・ホーソン
「僕の全ては貴女のもの。貴女の全ては、僕のものです」
ミュール
「ええ、ええ」
ミュール
「その通りよ」
ウィル・ホーソン
お互いの体温が伝わる。
ウィル・ホーソン
傷つけ合うほどの熱が。
ミュール
そうして、焦がれてきた。
ミュール
──今まで。
そして今、これからを望んでここにいる。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド2 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*鋭気 S10
ウィル・ホーソン
*闇雲-3 C7  対象は騎士。
ウィル・ホーソン
2d6+4-3+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4-3+1>=7) > 10[6,4]+4-3+1 > 12 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4+3+3  ダメージ (1D6+4+3+3) > 6[6]+4+3+3 > 16
[ 騎士の幻影 ] HP : 18 → 3
騎士の幻影
長い槍を差し向けて、牽制する。
ウィル・ホーソン
獣染みた俊足。鉄の踵が霧を巻き上げる。
ウィル・ホーソン
王子様だなんて、そんな。
ウィル・ホーソン
笑えるだろう、お前も。
ウィル・ホーソン
お洒落な槍も無い。剣もない。
ウィル・ホーソン
僕が殺してきたのは、異端ではない。魔女ではない。
騎士の幻影
踏み込むウィルに対応して槍を突くが、それは浅く肩を裂くのみ。
騎士の幻影
深く懐に入りこまれれば、槍はそこから追いつかない。
ウィル・ホーソン
エゴで殺してきただけだ。
ウィル・ホーソン
とやかく理由をつけて。
ウィル・ホーソン
惰性で生き残る為に。
ウィル・ホーソン
鎧の隙間、鳩尾で拳で抉る。
ウィル・ホーソン
「死になさい、ウィル・ホーソン」
騎士の幻影
「――!」
ウィル・ホーソン
「お前の築いた死体の山に、体を横たえるのです」
騎士の幻影
「ここで俺を殺しても、何も清算されはしない」
騎士の幻影
「お前もすぐ後を追う」
ウィル・ホーソン
「清算など、しに来た訳じゃないさ」
ウィル・ホーソン
「ただ、果ても無く、歩き続けるだけ……」
ウィル・ホーソン
「そしてこれからは、共に」
騎士の幻影
「ここがその終着点だ」
ウィル・ホーソン
「ほざいていろ。ウィル・ホーソン」
ウィル・ホーソン
「僕はここで、楽にはなれない」
ウィル・ホーソン
止めの一撃を振り下ろす。
『魔女の』フェイダ
「気が早いわ、異端審問官様」
『魔女の』フェイダ
幻影を霧へとほつれさせ、止めの一撃を凌ぐ。
ウィル・ホーソン
「これはこれは」
ウィル・ホーソン
「そいつを恋人にするのは、趣味が悪いと思うけど」
『魔女の』フェイダ
「まさか」
『魔女の』フェイダ
笑う。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド2 『魔女の』フェイダ
『魔女の』フェイダ
*dQ 回復→騎士の幻影
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 11[6,5]+4 > 15 > 成功
『魔女の』フェイダ
1D6+4+2 回復 (1D6+4+2) > 5[5]+4+2 > 11
[ 騎士の幻影 ] HP : 3 → 14
『魔女の』フェイダ
再び幻影を構築すれば、深手はいくらか癒されている。
『魔女の』フェイダ
「これはただの刃、傷つけるだけのもの」
『魔女の』フェイダ
「私の趣味じゃないわ」
ミュール
「じゃあとっとと霧に返してあげる」
ミュール
「幻影とはいえ……気分が良いものではないわ」
『魔女の』フェイダ
「あらあら、敵同士よ?」
ミュール
「恋人の顔が他の女の傍にあるのは」
ミュール
殺してしまえば幻は消える。
ウィル・ホーソン
「おや。随分熱を上げてくださるんですね」
ミュール
それを、先程理解した。
ミュール
「ご存じでしょう」
ウィル・ホーソン
「これは失礼」
ミュール
「こんな体になってまで、死に逆らってまで」
ミュール
「あなたに会いに来たのだから」
ウィル・ホーソン
「ええ。ええ。そうでしょうとも」
『魔女の』フェイダ
「仲のよろしいこと」
騎士の幻影
*裁判 ラウンド2 騎士の幻影
騎士の幻影
*兇刃 ミュール
騎士の幻影
C(5+2+2) ダメージ c(5+2+2) > 9
ウィル・ホーソン
*D2 防壁
ウィル・ホーソン
2d6+1+1=>7 判定(+愛) (2D6+1+1>=7) > 5[3,2]+1+1 > 7 > 成功
騎士の幻影
ウィル・ホーソンに7点ですね。
[ ウィル・ホーソン ] HP : 21 → 14
ウィル・ホーソン
*報復 Hj
ウィル・ホーソン
2d6+4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+1>=7) > 8[2,6]+4+1 > 13 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4  ダメージ (1D6+4) > 4[4]+4 > 8
[ 騎士の幻影 ] HP : 14 → 6
[ 騎士の幻影 ] HP : 6 → 7
騎士の幻影
ウィル・ホーソンへ向けていた槍を翻し、ミュールへと放つ。
騎士の幻影
その細い首に向かって、真っ直ぐ。
ウィル・ホーソン
「4度目は無しだ」
ウィル・ホーソン
「流石に飽きたでしょう」
ミュール
身をかわすための準備もしていない。
ミュール
庇われるのが、当然のように。
ウィル・ホーソン
その切先をいなす腕。
ミュール
「あなたではないもの。これは」
ミュール
「あなたでないことが分かっていて……殺されるのはいや」
騎士の幻影
軽々と反らされるばかりの槍ではない。
騎士の幻影
ウィル・ホーソンの脇腹へ滑り込ませて、穿つ。
ウィル・ホーソン
鏡合わせのような攻撃。
騎士の幻影
少なくともその手技は本物だ。
ウィル・ホーソン
口から炭混じりの血を吐く。
ウィル・ホーソン
「ミュールさんがお望みの通りに」
ミュール
炎が揺らぐ。
ウィル・ホーソン
「貴女はなんて、我儘な女なんだろうね」
ウィル・ホーソン
「好きだよ」
ミュール
「ご存じのくせに」
ミュール
「好きよ、ウィル」
ミュール
「愛している」
騎士の幻影
*裁判 ラウンド2 終了
『魔女の』フェイダ
*cK dK 破棄
ウィル・ホーソン
*Da破棄
ミュール
*捨てなし
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド3
『魔女の』フェイダ
*h4 h5 d10 cQ sQ
ミュール
*d3 H6 h7 s5 sJ
ウィル・ホーソン
*S2 H10 D8 Hk Ca
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド3 ミュール
ミュール
*d3 密着使用、主動作はパス
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド3 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*鋭気 H10
ウィル・ホーソン
*破壊 Hk 対象は騎士
ウィル・ホーソン
2d6+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4>=7) > 6[4,2]+4 > 10 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4+2+3  ダメージ (1D6+4+2+3) > 6[6]+4+2+3 > 15
『魔女の』フェイダ
救護で4点回復しても追いつかないですね。
[ 騎士の幻影 ] HP : 7 → 0
ウィル・ホーソン
*とうみつぺろぺろ~
[ ウィル・ホーソン ] HP : 14 → 20
ウィル・ホーソン
今度こそ止めの一撃を。
ウィル・ホーソン
魔女の手すら及ばないほど、早く鋭く。
ウィル・ホーソン
「お前が本当に羨ましいよ」
ウィル・ホーソン
「運命を受け入れて、死ね」
騎士の幻影
懐に踏み込まれ、その返答に返答を返すことも間に合わない。
ウィル・ホーソン
力任せの一撃。
騎士の幻影
確かな手応えをもって、幻影の鎧が砕かれる。
ウィル・ホーソン
先程貫かれた腹と、同じ場所を貫く。
ミュール
砕けるのを見ている。
ウィル・ホーソン
鏡合わせの攻撃。
ミュール
かつての、彼の姿。
騎士の幻影
ガランガランと、槍が転がり落ちる。
ウィル・ホーソン
「お前が一番楽になる方法だ」
ウィル・ホーソン
「ただ、僕は」
ウィル・ホーソン
「楽になる為に、ここまで歩いてきた訳じゃない」
ウィル・ホーソン
「…そうだろう?」
騎士の幻影
血のかわりに白い霧をこぼして、それは霧散する。
騎士の幻影
血もなく、涙もなく、言葉もなく消える。
『魔女の』フェイダ
「いよいよ私ひとりというわけね」
ウィル・ホーソン
「お気持ちを聞いた方がよろしいかな」
『魔女の』フェイダ
「結構よ。何を言っても、魔女と断ずるのが審問官」
ウィル・ホーソン
「もう、その名前で呼ばれるのも久しいよ」
『魔女の』フェイダ
「他の女には興味もないでしょうからね」
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド3 『魔女の』フェイダ
『魔女の』フェイダ
*cQ 回復 ウィル・ホーソン
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 6[4,2]+4 > 10 > 成功
『魔女の』フェイダ
1D6+4+2 回復 (1D6+4+2) > 3[3]+4+2 > 9
『魔女の』フェイダ
*h5 狂愛 ウィル・ホーソン
『魔女の』フェイダ
10点ダメージですね。
ウィル・ホーソン
*S2 防壁
ウィル・ホーソン
2d6+1+1=>7 判定(+愛) (2D6+1+1>=7) > 8[5,3]+1+1 > 10 > 成功
ウィル・ホーソン
9点受けます。
[ ウィル・ホーソン ] HP : 20 → 12
[ ウィル・ホーソン ] HP : 12 → 11
『魔女の』フェイダ
「想い出は、記憶は、癒しにも凶器にもなる」
『魔女の』フェイダ
指をウィル・ホーソンへ差し向けると、
『魔女の』フェイダ
その腹に、いつの間にか黄金の槍が突き立てられている。
『魔女の』フェイダ
「お茶会も、裁判も、つまるところは殺し合い」
『魔女の』フェイダ
「よく言われるのよ、優しいって」
ウィル・ホーソン
ふらつき、低い声で唸る。
『魔女の』フェイダ
「それもまた、凶器でしかないのにね」
ウィル・ホーソン
「くだらない世界だ……」
ウィル・ホーソン
「女の囀りが、命を殺す」
『魔女の』フェイダ
「すべての魔女は死ぬべきだ」
ミュール
その体を支えるように手を添える。
ウィル・ホーソン
「本当に、本当にくだらない」
『魔女の』フェイダ
「人は死ぬべき時を間違えるものね……」
『魔女の』フェイダ
「幻を打ち倒して、いい気にならないことね」
『魔女の』フェイダ
「殺し合いましょう」
ウィル・ホーソン
やわらかい指。甘い香り。
ミュール
「間違えて、ここにいる」
ミュール
「間違えたから、ここまで来られた」
ミュール
「人として死んでしまった方が、きっと綺麗なままいられた」
『魔女の』フェイダ
「物語のようには美しくいかないもの」
ミュール
「絵本の物語ではないわ」
ミュール
「だから、あなたも殺す」
『魔女の』フェイダ
「ここからの生を、奪い取りなさいな」
ミュール
「欲しいものの為に、愛しいものの為に」
『魔女の』フェイダ
「できるものならね、お嬢さん」
ウィル・ホーソン
「でもこうも思うんです、僕は」
ウィル・ホーソン
「物語のように終わる事ほど」
ウィル・ホーソン
「醜いものもそう無いと」
『魔女の』フェイダ
「ふ……」
『魔女の』フェイダ
「あなたの言葉で初めて頷ける言葉を聞いたわ」
ウィル・ホーソン
「握手でもしましょうか」
ウィル・ホーソン
槍を抜き捨てて、苦痛のなかで笑みを浮かべる。
『魔女の』フェイダ
「あら、その手で? でもあなたもただではすまないわ」
ミュール
「では、その手を後で切り落とせば清算ということ。危害が及ぶ前にね」
『魔女の』フェイダ
「魔女の握手は死の握手。呪いが移るのよ」
ミュール
レイピアを構える。
『魔女の』フェイダ
「覚えておくといいわ」
ウィル・ホーソン
「うちの運命はなんて賢い」
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド3 終了
『魔女の』フェイダ
*h4破棄
ウィル・ホーソン
*S2 Ca破棄
ミュール
*s5 捨て
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド4
『魔女の』フェイダ
*h2 c3 h8 d10 sQ
ウィル・ホーソン
*H3 D5 S9 C10 D8
ミュール
*d6 s7 h6 h7 sJ
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド4 ミュール
ミュール
*パス
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド4 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*鋭気 D8
ウィル・ホーソン
*闇雲 D5 -4で
ウィル・ホーソン
2d6+4-4+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4-4+1>=7) > 8[5,3]+4-4+1 > 9 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4+4+3  ダメージ (1D6+4+4+3) > 2[2]+4+4+3 > 13
『魔女の』フェイダ
もろもろやって13点ダメージですね。
ミュール
*割込 sJ救護
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[2,5]+3 > 10 > 成功
ミュール
*割込 d6 狂愛
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 14 → 11
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 11 → 0
『魔女の』フェイダ
*『魔女の』フェイダのHP0! 判決表!
『魔女の』フェイダ
2d6+3-0 判決表 (2D6+3-0) > 3[2,1]+3-0 > 6
『魔女の』フェイダ
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
『魔女の』フェイダ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 7[3,4]+4 > 11 > 成功
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 0 → 1
[ 『魔女の』フェイダ ] 前科 : 0 → 1
ウィル・ホーソン
「よく囀る煩い魔女だ」
ウィル・ホーソン
「道中、末裔が随分、お前の事を褒めそやしていたよ」
『魔女の』フェイダ
「あれは撒き餌よ」
ウィル・ホーソン
「美しい、優しい魔女」
ウィル・ホーソン
「幸せにしてくれるだとか、何だとか」
『魔女の』フェイダ
「噂話を広めて、私の力を求めてやってくる救世主を狩るための」
『魔女の』フェイダ
「あなたも、あなたも、それでやってきたんじゃなくて?」
ウィル・ホーソン
「そうだよ」
ウィル・ホーソン
「僕はお前を殺しに来た」
ウィル・ホーソン
「もし、そんな力があるなら…僕は、生きていけないだろう、とね」
『魔女の』フェイダ
「今はどうかしら」
ウィル・ホーソン
「最悪な気分だよ」
ウィル・ホーソン
「そして、とても愛おしい」
ウィル・ホーソン
魔女の心臓を討つ槍は無い。
ミュール
微笑む。
ウィル・ホーソン
それなのに、審問官だと。笑わせる。
ウィル・ホーソン
野良犬が肉を噛みちぎるような、獰猛な一撃。
ミュール
見守って、そして。
『魔女の』フェイダ
防ぐ手立てもなく、その攻撃を受ける。
ウィル・ホーソン
魔女の身を毟り、強く焦がす。
ミュール
その一撃に、炎を乗せる。
『魔女の』フェイダ
「ぐっ……」
ミュール
熱のある、壊す、焦がす意思のある炎。
ミュール
これはおそらく、自分の手すらも焦がすだろう。
ウィル・ホーソン
砂糖とケーキと、人の焦げるにおい。
ミュール
魔女を灼く、悪しきものを灼く炎。
ミュール
指を払った。
『魔女の』フェイダ
この世界に正しきものなどない。
ミュール
クリームが溶け落ちて、焦げ付いた指先は瞬く間に白さを取り戻す。
『魔女の』フェイダ
だからその炎は、すべてを灼くだろう。
『魔女の』フェイダ
黒々とした喪服は燃えても黒い。燃えつけたものだけが灰と散り、霧のなかに解けるように消えていく。
『魔女の』フェイダ
よろめき、しかし踏みとどまる。
『魔女の』フェイダ
「まだ、まだ、まだよ……」
ウィル・ホーソン
「みっともない女……」
『魔女の』フェイダ
「それでも、お綺麗なよりはよいでしょう?」
ウィル・ホーソン
「お前の言葉に、初めて頷けそうだよ」
『魔女の』フェイダ
笑う。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド4 『魔女の』フェイダ
『魔女の』フェイダ
*sQ 回復→フェイダ
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 10[4,6]+4 > 14 > 成功
『魔女の』フェイダ
1D6+4+2 回復 (1D6+4+2) > 2[2]+4+2 > 8
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 1 → 9
『魔女の』フェイダ
「……」
『魔女の』フェイダ
しばらくの沈黙ののちに、身体の傷が塞がっていく。
『魔女の』フェイダ
「人には信じられるものが必要よ」
『魔女の』フェイダ
「なにかこれは価値があるものだと思えるもの」
『魔女の』フェイダ
「この堕落の国という過酷な世界では尚更」
『魔女の』フェイダ
「私はそれは過去にある」
『魔女の』フェイダ
「いつだって在りし日の想い出は光輝いていて、私を支えてくれる」
ウィル・ホーソン
「お前の言う事は正しいよ…」
ウィル・ホーソン
「間違ってはいない」
ミュール
「けれどもそれは孤独だわ」
『魔女の』フェイダ
「そうね」
ミュール
「いつまでも、癒えることのない孤独」
『魔女の』フェイダ
「そうかもしれないわ」
ミュール
「次第に色褪せていき、擦り切れていく」
ミュール
「いつまでも、そうしていられないわ」
『魔女の』フェイダ
「だからよ」
『魔女の』フェイダ
「だから私は目を覆っているのよ」
『魔女の』フェイダ
「新しいものを目にするから色褪せる」
ウィル・ホーソン
「そうやって、正しさの中に殉じれば良い」
『魔女の』フェイダ
「まだよ」
『魔女の』フェイダ
「まだ死にはしない」
『魔女の』フェイダ
「そうでしょう? 救世主様?」
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド4 終了
ウィル・ホーソン
*C10捨て
ミュール
*s7 捨て
『魔女の』フェイダ
*h2 c3 h8捨て
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド5
ウィル・ホーソン
*H3 H3 D9 S9 Dj
ミュール
*s6 h6 h7 c8 c9
『魔女の』フェイダ
*h2 d3 c5 c7 c10
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド5 ミュール
ミュール
*c8 吸精をフェイダに
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 2[1,1]+3 > 5 > 失敗
『魔女の』フェイダ
*ファンブル! 即座にファンブル表1D6を適用します。
ミュール
1d6 (1D6) > 4
『魔女の』フェイダ
*4:気分が悪くなってきた。3ラウンドの間、ランダムな不調を受ける。
『魔女の』フェイダ
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《封印》
[ ミュール ] 封印 : 0 → 3
ミュール
踏み込む。
『魔女の』フェイダ
「そういえば――」
ミュール
この切っ先は、迷うことなく、
『魔女の』フェイダ
「あなたはずいぶん、あの子のことに傷ついていたみたいね」
ミュール
彼女を貫く、
ミュール
「なに……?」
『魔女の』フェイダ
暗く、小さく、湿った部屋。
ミュール
光景が変わる。
『魔女の』フェイダ
あなたの手応えは確かだった。
ミュール
あの時に戻ったようだ。
『魔女の』フェイダ
しかし、魔女に刃は届いていない。
ミュール
貫いたはずだ。
ミュール
貫いたはず。
『魔女の』フェイダ
あなたが貫いたのは、ナオの亡骸だ。
ミュール
足下のうさぎは、とっくに動かなくなっている。
ミュール
どうしてか。
ミュール
あなたが、忘れたからよ。
ミュール
あなたが、幸せに目が眩んだ。
ミュール
こんなにそばにいるのに、
ミュール
見えない振りをした。
ミュール
見ないふりをした。
ミュール
──王子様の側は心地いいよね。
ミュール
──それでいいよ。
『魔女の』フェイダ
「忘れられない想い出ってあるものね」
『魔女の』フェイダ
「でも、褪せてしまうものね」
ミュール
うさぎのぬいぐるみは、
ミュール
ふわふわのかいぶつは、
ミュール
いつだってそばにいたのに!
『魔女の』フェイダ
「忘れたときにはもう、忘れたことすら忘れてしまうもの」
ミュール
視界が回る。
ミュール
目が眩む。
ミュール
私が一緒に行こうと言ったのに。
ミュール
そう言って、だまして!
ミュール
殺したのに……………。
ウィル・ホーソン
「ミュールさん」
ミュール
レイピアを取り落とす。
ミュール
「………ごめんなさい」
ミュール
「私は、歩き続けられるはずだった」
ミュール
「まだ、戦えるつもりで、」
ミュール
「なのに、」
ウィル・ホーソン
「戦えるだろう」
ウィル・ホーソン
「甘えるな」
ミュール
「こんな……」
ミュール
揺らぐ声。
ミュール
幻覚が、目の前を過ぎていく。
ミュール
「たたかいたい」
ミュール
「でも、」
ミュール
「こえが……耳から離れない」
ウィル・ホーソン
「甘える貴女が好きだ」
ミュール
「…………」
ウィル・ホーソン
「でも、貴女が誰かに甘えて、甘えられずにいた。その結果が、貴女を此処まで連れて来たんです」
ミュール
強くいなければいけないのに。
ウィル・ホーソン
「貴女を甘やかしたかった。リボンを与え、指輪を与え、靴を与えて」
ウィル・ホーソン
「全ての苦痛から遠ざけていたかった」
ミュール
強くいなければ、明日はこないのに。
『魔女の』フェイダ
「ふ……恋人にかまけて、攻め手が止まっていてよ」
ミュール
俯いて、地面を見ている。
ミュール
幽霊のような、目つき。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド5 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*鋭気 D9
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド5 『魔女』のフェイダ
『魔女の』フェイダ
*パス
『魔女の』フェイダ
「ふ……狭すぎるわね、ここは」
『魔女の』フェイダ
「とても3人じゃ戦えない」
『魔女の』フェイダ
「やはり、ここかしら」
『魔女の』フェイダ
広がるは荒野。
『魔女の』フェイダ
堕落の国にありふれた。
『魔女の』フェイダ
「仕切り直しね」
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド5 終了
『魔女の』フェイダ
*d3 h2 c5 c10 破棄
ミュール
*s6 捨て
ウィル・ホーソン
*C2 H3 捨て
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド6
『魔女の』フェイダ
*c3 s4 s5 c7 h8
ミュール
*s3 h6 h7 c9 sK
ウィル・ホーソン
*C6 S9 Sj Dj Dq
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド6 ミュール
ミュール
俯いていた。
ミュール
足下が荒野に変わっても。
ミュール
*s3 密着使用、c9吸精をフェイダに
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[3,1]+3 > 7 > 成功
『魔女の』フェイダ
ダメージは3点。
『魔女の』フェイダ
『魔女の』フェイダ
*h8 救護 フェイダ
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 11[6,5]+4 > 15 > 成功
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 9 → 13
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 13 → 10
[ ミュール ] 封印 : 3 → 2
ミュール
*回復分はウィルホーソンへ
[ ウィル・ホーソン ] HP : 11 → 18
[ ウィル・ホーソン ] HP : 18 → 17
ミュール
荒野に光景が変わっても。
ミュール
まだ、顔を上げられない。
ミュール
彷徨う目が、地面に落ちたレイピアに向く。
ミュール
………、
ミュール
軽い足音。
ミュール
綿の詰まった足が、荒野を踏みしめる。
ミュール
その手がそっと、レイピアを拾い上げて。
ミュール
それを、まるで自分の武器であるかのように掲げた。
ミュール
俯いた、立ち止まった主の代わりに。
ミュール
ふわふわのかいぶつが、
ミュール
魔女に刃を向ける。
ミュール
───味方だよ、と。
ミュール
一緒にいるよ、と振り返る。
ミュール
まばたきを繰り返す。
ミュール
前を見据える。
ミュール
いまだ、眩暈は収まらずとも。
ミュール
かいぶつが、飛び上がり、
ミュール
魔女の体をめがけて飛び込んだ。
『魔女の』フェイダ
その一撃を甘んじて受け入れる。
ミュール
ふわりと、蒼い炎が──傍らのウィルホーソンにも移っていく。
『魔女の』フェイダ
鮮血を飛び散らせながら、笑う。
『魔女の』フェイダ
「自己憐憫の人形劇だなんて」
『魔女の』フェイダ
「恋人を傍らにしてするものじゃないわ」
ウィル・ホーソン
「流石だ、僕のお姫様」
ウィル・ホーソン
「惚れ直してしまうよ」
『魔女の』フェイダ
「その人形は、あなたの心の疵」
『魔女の』フェイダ
「自分で自分を慰めているに過ぎないわ」
ミュール
なぜかうさぎが胸を張る。
ミュール
「……そう、」
ミュール
「ここで死んだら……あなたのことさえ、無駄になる」
ミュール
「そんなの、私はいやよ」
ミュール
「ここで、負けたりしない」
ミュール
うさぎは、恭しくレイピアを差し出した。
ウィル・ホーソン
「それでこそ僕の運命」
ミュール
再び、刃を手に取る。
ウィル・ホーソン
「自己憐憫の人形劇でしかなくとも、好きなだけするといいよ」
ミュール
「そうして生きてきたのだもの」
ミュール
「それが、バカらしくても」
ウィル・ホーソン
「それでこそ僕の運命」
ミュール
「惨めでも、足を進めるきっかけになるなら」
ミュール
「あなたを、私の運命と定めたい」
ミュール
「だから、もう少しがんばりましょう」
ウィル・ホーソン
「なんて素敵なお嬢さんなんだろうね」
ミュール
「出来るでしょう、ウィル・ホーソン」
ウィル・ホーソン
「狡く、卑劣で、愛らしく、どこまでも浮足立ちたいと願いながら、地に足を着けて歩いて行く」
ウィル・ホーソン
「貴女の仰せのままに。」
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド6 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*闇雲 C6 -2で
ウィル・ホーソン
2d6+4-2+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+4-2+1>=7) > 5[1,4]+4-2+1 > 8 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4+2+3  ダメージ (1D6+4+2+3) > 1[1]+4+2+3 > 10
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 10 → 0
『魔女の』フェイダ
*『魔女の』フェイダのHP0! 判決表!
『魔女の』フェイダ
2d6+3-1 判決表 (2D6+3-1) > 8[3,5]+3-1 > 10
『魔女の』フェイダ
*9~11:HPを1点回復して立ち上がる。
[ 『魔女の』フェイダ ] 前科 : 1 → 2
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 0 → 1
ミュール
「あなたは先程自己憐憫の人形劇だと仰っていたけど」
ミュール
「あなたがやっていることも、似たようなものだわ」
『魔女の』フェイダ
「ええ」
ミュール
「舞台上のお人形を動かして……趣味の悪いおままごと」
『魔女の』フェイダ
「その通りよ」
ミュール
「だからこそ、判るでしょう」
ミュール
「疵を持てば、そうすることしかできない」
ミュール
「動かすのがこの指先でも、意思を感じたい」
ミュール
「それが、何かを失うということ。
 失った空白を、埋めようとすること」
『魔女の』フェイダ
「誰かを失うということの最も悲しいことは」
『魔女の』フェイダ
「その喪失を共有したいその人こそが、そこにいないということね」
ミュール
「そう……」
ミュール
うさぎは一仕事終えたとばかり、ポテンと座る。
ウィル・ホーソン
「誰かを失うということの最も悲しいこと」
ウィル・ホーソン
「もう、そこから先の、何に辿り着こうとも、それは自己満足に過ぎない」
ウィル・ホーソン
「お前が過去に囚われる限りは」
ウィル・ホーソン
「お前が築いた死体の山に、その身を横たえるしか無い」
『魔女の』フェイダ
「……そうね」
『魔女の』フェイダ
「私がこの目隠しを解いて、白い服を着る日がくるかしら」
ウィル・ホーソン
「お前に着せるドレスなど無いよ」
ウィル・ホーソン
「黙って焼けて死んでいけ」
『魔女の』フェイダ
「ふ……」
ウィル・ホーソン
身を焦がす炎が、魔女をも焦がす。
『魔女の』フェイダ
燃え移る。悲鳴を上げる。
ウィル・ホーソン
女はこれだから。
ウィル・ホーソン
黙って死んでいくこともできない。
『魔女の』フェイダ
しかしどれだけ燃えても、それが赤く染まったりはしない。
『魔女の』フェイダ
喪に服すばかり。
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド6 『魔女の』フェイダ
『魔女の』フェイダ
*パス
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド6 終了
『魔女の』フェイダ
*c3 s4 s5 破棄
ミュール
*捨てなし
ウィル・ホーソン
*Dj捨て
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド7
『魔女の』フェイダ
*c4 c7 s10 hQ hA
ウィル・ホーソン
*S2 S9 Sj Cj Dq
ミュール
*h6 h7 h10 hK sK
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド7 ミュール
[ ミュール ] 封印 : 2 → 1
ミュール
*sK 密着 h10吸精をフェイダに
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
『魔女の』フェイダ
*s10 救護
『魔女の』フェイダ
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 11[5,6]+4 > 15 > 成功
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 1 → 2
ミュール
*吸精の回復をフェイダに、h6の狂愛で割込
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 2 → 0
『魔女の』フェイダ
*『魔女の』フェイダのHP0! 判決表!
『魔女の』フェイダ
2d6+3-2 判決表 (2D6+3-2) > 7[4,3]+3-2 > 8
『魔女の』フェイダ
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
『魔女の』フェイダ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
『魔女の』フェイダ
2d6+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+1>=7) > 7[2,5]+1 > 8 > 成功
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 0 → 1
[ 『魔女の』フェイダ ] 前科 : 2 → 3
ミュール
炎が揺らぐ。
ミュール
その中で、女は手を翳す。
ミュール
「私たちは喪って」
ミュール
「そして、ここで対峙している」
ミュール
「もう何を語ろうとも……私たちとあなた、どちらかが死ぬしかない」
ミュール
「でも、ひとつ」
ミュール
「あなたが、喪った人の話が聞きたい」
『魔女の』フェイダ
「私が大切な人を失ったのは、何のとりとめもないただの事故」
『魔女の』フェイダ
「私が18のころで、あの人は20だったかしら」
『魔女の』フェイダ
「私は地方の零落した貴族の娘で、あの人は旅商人だった」
『魔女の』フェイダ
「代わり映えのない暮らし。そこにあの人は、世界を教えてくれたわ」
『魔女の』フェイダ
「こうして言葉にすると、ありふれたことしか言えないわね」
『魔女の』フェイダ
「それでも私にとっての全て」
『魔女の』フェイダ
「これでいいかしら、お嬢さん」
ミュール
「ええ、十分」
ミュール
「そういう事故や、小さな悲劇はきっと」
ミュール
「“よくあること”で片付けられてしまう」
『魔女の』フェイダ
「本当に」
ミュール
「いくら、私たちが暗い部屋で枕を湿らせて」
ミュール
「俯いても」
ミュール
「“恋しい”というきもちは、喪って辛い気持ちはどうしようもないのに」
ウィル・ホーソン
救世主は皆等しく狂っている。
ミュール
「夢でもいいから会いたい」
ミュール
「ひとときをのぞみたい」
ミュール
「あなたは、誰よりも……その気持ちが分かる」
ウィル・ホーソン
“よくあること“を、大事に大事に抱えて狂っていく。
『魔女の』フェイダ
「もう一度、一言でもかわせたら」
『魔女の』フェイダ
「伝えそびれた言葉がたくさんある」
ミュール
「もう一度、一言でもかわせたら……」
ミュール
「そう、そうね」
ミュール
「私も、そうだった」
ウィル・ホーソン
「もう二度と離さない」
ミュール
「あなたが恋しい」
『魔女の』フェイダ
「何を見ても、聞いても、その感動を伝えたい相手はもういない」
『魔女の』フェイダ
「あなたが恋しい」
『魔女の』フェイダ
彼女の言葉によって呼び覚まされる喪失の追憶が、フェイダの心を傷つける。
『魔女の』フェイダ
炎もなく燃えていて、刃もなく引き裂かれる。
『魔女の』フェイダ
前科3。終わりが近いことをわかっている。
『魔女の』フェイダ
立っているのがやっとだ。
『魔女の』フェイダ
10年。もう10年になるのか。
『魔女の』フェイダ
過ごした日々よりも、遥かに長い時間が過ぎた。
『魔女の』フェイダ
塞ぎ込み、喪に服し続けることで、魔女だと怪しまれた。
『魔女の』フェイダ
それが『魔女』の謂れの真実。
『魔女の』フェイダ
「……だから、私はコインを集めて、本当に蘇らせる力を得る」
『魔女の』フェイダ
「それが生きながらえる理由」
『魔女の』フェイダ
「私にとって、過去と未来は同じ」
『魔女の』フェイダ
「あなたたちを殺すわ。かわいい恋人さんたち」
『魔女の』フェイダ
*裁判 ラウンド7 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*Dq 威風
ウィル・ホーソン
2d6+4+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+4>=7) > 6[2,4]+4+4 > 14 > 成功
ウィル・ホーソン
1d6+4 ダメージ (1D6+4) > 1[1]+4 > 5
[ 『魔女の』フェイダ ] HP : 1 → 0
『魔女の』フェイダ
*『魔女の』フェイダのHP0! 判決表!
『魔女の』フェイダ
2d6+3-3 判決表 (2D6+3-3) > 4[2,2]+3-3 > 4
『魔女の』フェイダ
*3~5:〈昏倒〉する。
ウィル・ホーソン
「過去と未来は同じ」
ウィル・ホーソン
「僕にとってもそうでした」
ウィル・ホーソン
「つい、先程までは」
ウィル・ホーソン
「ミュールさんを殺したあの日から、僕は過去を生き続けてきた」
ウィル・ホーソン
「異端審問の騎士、ウィル・ホーソンは、あの日死んだ」
ウィル・ホーソン
「しかし、その後に過ごし続けた日々もまた、つい先程、死んだのだ」
ウィル・ホーソン
「信じ続ける事で手に入れる未来もある。そう言って、綺麗な言葉で飾り立てる事もできるでしょう」
ウィル・ホーソン
一歩踏み出す。
ウィル・ホーソン
幻の砂が舞う。
ウィル・ホーソン
いつか過ごした30日。これから過ごす30日。
『魔女の』フェイダ
二人が森に入ってきたとき、驚いた。
『魔女の』フェイダ
互いに互いの幻を見ている。そんなことはこれまでなかったものだから。
『魔女の』フェイダ
それは全くの偶然で、『再会を叶える魔女の力』なんかじゃない。
『魔女の』フェイダ
けれども人が出会うのは、結局のところ、偶然。
ウィル・ホーソン
「まったく、驚いたな」
ウィル・ホーソン
「この堕落の国ですら――」
『魔女の』フェイダ
生きているだけで、色々な偶然と出くわす。
ウィル・ホーソン
「何かを、その一つをただ真実として、神として、唯一として」
ウィル・ホーソン
「生きていく事は出来ないんだ」
『魔女の』フェイダ
無数の数え切れない偶然から、特別に光る偶然を見つけて、それを運命と呼ぶ。
ウィル・ホーソン
「意味のないこととしていた全てが、意味になってしまった」
ウィル・ホーソン
「救いの無い物語としていた物語が、御伽話になってしまった」
ウィル・ホーソン
歩みを止めない。
ミュール
見守っている。
『魔女の』フェイダ
「幻影を与えて再会を果させる嘘が、本当になってしまった」
ウィル・ホーソン
「こんなにくだらない、そして、」
ミュール
ただの噂が、真実に至った。
ミュール
その証が、ここにある。
ウィル・ホーソン
「これ以上の意味がある事も無い」
『魔女の』フェイダ
ああ、私は、ここで死ぬのね。
『魔女の』フェイダ
「それが、運命かしら」
ウィル・ホーソン
「さぁ、どうだろう……」
ウィル・ホーソン
「僕は見てくれこそこうだけれど、女が喜ぶような気休めは、何ひとつとして言えそうにない」
ウィル・ホーソン
「運命じゃない」
『魔女の』フェイダ
「本当に。賢い女なら、すぐに離れていくわね」
ウィル・ホーソン
「お前は、僕達の運命ではないよ」
ミュール
「偶然を味方につけ、奇跡を手にして得た真実」
ミュール
「それを、運命と呼ぶのでしょう」
ウィル・ホーソン
「僕達の築き上げた有象無象の一つとなって、ここで死ね」
ミュール
「あなたは、この偶然を私たちにくれた」
ミュール
「だから、ここで死ぬ」
『魔女の』フェイダ
「ふ……」
『魔女の』フェイダ
「さようなら、かわいい恋人たち」
ミュール
「──フェイダ。」
ミュール
「わたしは、あなたも忘れない」
ミュール
「あなたも、あなたの喪失も」
ミュール
「この、寂しい霧の森も」
『魔女の』フェイダ
「優しいお嬢さんね」
ミュール
「私の一部になる」
ウィル・ホーソン
左手でもって、首を掴む。
ミュール
「悪役は、終わりよフェイダ」
ウィル・ホーソン
くびり殺す。
ウィル・ホーソン
力を籠めて、鳥でも締めるように。
ミュール
「あなたはきっと、魔女なんかではなかった」
ミュール
「さみしい、ひとりぼっちの女」
ミュール
その光景を見ながら、歌でも歌うように。
『魔女の』フェイダ
首の骨が折れる音。気道が塞がれ、声も音にならない。浮いた足が宙を掻く、無様な末路。
ウィル・ホーソン
もう二度と囀ることのないように。
ミュール
「さようなら、霧の向こうの淋しい魔女」
ミュール
「さようなら、違う形で出会えていたら」
『魔女の』フェイダ
そして灼熱の手から熱が移り、一切が灰になる。
ミュール
「──分り合えたかもしれない、私と似たさみしいひと」
ウィル・ホーソン
「違う形などないさ」
ミュール
炎が、それを抱くように包む。
ウィル・ホーソン
手を離す。ぼとりと、死体が落ちて。
ミュール
撫でて、見送るかの如く。
『魔女の』フェイダ
灰は、荒野の中に霧のように舞って、風と散る。
ウィル・ホーソン
それを焼く青い炎。
ウィル・ホーソン
違う形などないさ。
ウィル・ホーソン
もしも、なんてもう考えられない。
GM
周囲は荒野のまま。
GM
幻だったのは森の方。
ウィル・ホーソン
だって考えもしなかった。
ウィル・ホーソン
貴女と再び、手を取り合う日が来る事を。
ミュール
駆け寄る。
GM
ちゃらり、と軽い音を立てるのは6ペンスコインが数枚。
ミュール
ずっと願っていた。
GM
それだけが遺されたもの。
ミュール
貴方と再び、手を取り合う日が来る事を。
ミュール
それを、拾い上げる。
GM
数え上げられ、他のコインと一緒くたにすれば、どれがどれだかわからないもの。
ミュール
6ペンスコイン。
ウィル・ホーソン
何も演じていない。
ミュール
冷たい森の気配がする。
ウィル・ホーソン
自分が誰かもわからない男。
ウィル・ホーソン
王子でもない。騎士でもない。死者でもない。
ウィル・ホーソン
男が貴女を見つめる。
ミュール
コインを仕舞って。
ミュール
うさぎはぴょんとそっぽをむいた。
うーちゃん
見ちゃったら悪いしね。
ミュール
出来るうさぎだもんね。
ミュール
王子様と出会えたんだ。
うーちゃん
おれがここまで連れてきた。
ミュール
おれが剣をひろいあげた!
うーちゃん
でも本当は、連れてきたのはおれじゃないんだよ。
うーちゃん
君がおれを連れてきたんだ。
ミュール
………。
ミュール
そう、そう。
ミュール
だって、このうさぎは、
ミュール
──私の疵だもの。
ミュール
「……ウィル」
ミュール
改めて、向き直る。
ウィル・ホーソン
「ミュールさん」
ミュール
「やっと、戻れた」
ウィル・ホーソン
「驚いたな、本当に」
ミュール
「すべてが同じじゃなくても」
ミュール
「色んなものを失って」
ミュール
「カンテラは割れて、旗は折れてしまった」
ウィル・ホーソン
「僕は死んで、貴女も死んだ」
ミュール
「ええ」
ウィル・ホーソン
「それに……めでたしめでたし、も無いんだよ」
ウィル・ホーソン
「今更な事を聞くけれど」
ミュール
「また、同じように日々が過ぎるものね」
ウィル・ホーソン
「僕の隣には、地獄しかない」
ミュール
「よくあることよ、そんなの」
ミュール
「この、堕落の国で安息など存在しない」
ウィル・ホーソン
「それでも僕と踊ってくれますか」
ミュール
「ご存じのはずでしょう?」
ミュール
「そのために……歩いてきたの」
ウィル・ホーソン
少し考えて、右手を差し出す。
ミュール
それに合わせて、手を差し出す。
ウィル・ホーソン
それは貴女の心を焦がす。
ウィル・ホーソン
共にあるだけで、こんなにも。
ウィル・ホーソン
熱く、苦しく、そして
ウィル・ホーソン
愛おしい。
ミュール
手を引かれるまま、従う。
ミュール
共にあるだけで、こんなにも。
ミュール
熱く、苦しく、そして
ミュール
愛おしい。
ウィル・ホーソン
二度とこの手を離さない。
ミュール
二度とこの手を離さない。
ウィル・ホーソン
その願いが、再び引き裂かれる時が来たとしても。
ウィル・ホーソン
今のこの思いは真実だから。
ウィル・ホーソン
「僕の運命」
ミュール
その願いが、再び引き裂かれる時が来たとしても。
ミュール
今のこの想いだけが真実なの。
ウィル・ホーソン
「共にゆこう」
ミュール
「どこまでも」
ミュール
「私の運命」
GM
GM
GM
GM
Dead or Alice
GM
I Miss You
GM
――あなたが恋しい。
GM
おわり
GM
GM
GM