GM
*クエスト効果により、みんな一つだけ技能を変更してもいいです。
GM
*仕込みの効果により 日刻みの時計 枯れた花輪
ブラッドスクーパー
1d6+3+2 (1D6+3+2) > 5[5]+3+2 > 10
レーラ
1d6+3+2
(1D6+3+2) > 1[1]+3+2 > 6
レーラ
1d6+3+2
(1D6+3+2) > 6[6]+3+2 > 11
ブラッドスクーパー
*c3 h5 h6 cJ cQ Joker!
ブラッドスクーパー
*裁判 ラウンド1 ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパー
*c3 女王命令 クロウ レーラ
レーラ
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+万能+凶器+精確)
(2D6+3+1+1+1>=7) > 9[6,3]+3+1+1+1 > 15 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+5>=15 (2D6+3+1+5>=15) > 9[6,3]+3+1+5 > 18 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+6 ダメージ (1D6+6) > 4[4]+6 > 10
ウエノ
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
[ ウエノ ] HP : 21 → 15
ブラッドスクーパー
*3点ダメージと封印を入れます。
[ ウエノ ] HP : 15 → 13
[ ウエノ ] 封印 : 0 → 3
レーラ
2d6+3+1+1+5=>7 判定(+才覚)
(2D6+3+1+1+5>=7) > 6[2,4]+3+1+1+5 > 16 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+3>=16 (2D6+3+1+3>=16) > 4[3,1]+3+1+3 > 11 > 失敗
ブラッドスクーパー
巨躯はクロウとレーラを両面に相手取り引き裂く。
ウエノ
ピンクと水色のステッキが割り込んで、その爪を体ごとで受ける。
レーラ
青空の下、得物が奔る。けれどもそのひとつを取り逃す。
ブラッドスクーパー
勢いを殺しきれず、刃物はウエノの体を浅く傷つけると同時に、
ブラッドスクーパー
手品のように引き裂いた数よりも多くの刃がウエノをずたずたに引き裂いている。
クロウ
「ありがとよ、ウエノ」
その目はただ亡者だけを睨み、隙を伺う。
ウエノ
悲鳴。引き裂かれた箇所から血ではないなにかが噴き出す。
ブラッドスクーパー
しかしラタスがこれまで突き立ててきたナイフの数にも遠く及ばない。
ウエノ
「ラタス! 何、心まで亡者になっちゃってんですか!」
レーラ
飛び散る狂気に似つかわしくない、皮肉なまでの清々しい空。
レーラ
二人の立ち回りを確かめながら、伸びきった帯を今一度引き寄せる。
ブラッドスクーパー
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 9[5,4]+3+1 > 13 > 成功
[ クロウ ] こしょう : 1 → 0
クロウ
2d6+3+2=>13 判定(+猟奇)
(2D6+3+2>=13) > 5[2,3]+3+2 > 10 > 失敗
[ クロウ ] 仮面 : 1 → 0
クロウ
1d6+2+2+3+1+2+2+2+1 (武器+兇刃+鋭気+渾身+援護+衰弱+看破+発狂)
(1D6+2+2+3+1+2+2+2+1) > 6[6]+2+2+3+1+2+2+2+1 > 21
[ ブラッドスクーパー ] HP : 53 → 32
ブラッドスクーパー
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 4[1,3]+3 > 7 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+6 (1D6+6) > 6[6]+6 > 12
ウエノ
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
ウエノ
*心の疵 魔法少女 を抉って4を6にします
[ ウエノ ] 魔法少女 : 0 → -1
ブラッドスクーパー
*スペシャル! 即座にPCのHPを1D6点回復します。
[ ウエノ ] HP : 13 → 15
[ ウエノ ] HP : 15 → 9
クロウ
クロウの腕から、背中から、黒い翼が広がる。
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーの体から、黒い煙が広がる。
クロウ
"あいつ"の黒煙だったなら、攻撃を躊躇っただろう。
ブラッドスクーパー
黒い体は黒い煙に溶け込んで輪郭を偽る。
クロウ
黒煙の中に入ったと同時に、ズン…と地響きのような音が響いて黒煙が霧散する。
ブラッドスクーパー
表情のないブラッドスクーパーにも、その重たい一撃には動揺したようにみえる。
クロウ
そのまま、亡者の中身を千切り、引きずり出す。
ブラッドスクーパー
引きずり出した部分が千切れて、霧散する。
ブラッドスクーパー
体の輪郭が大きく欠いたまま――
ブラッドスクーパー
絆創膏を薙ぎ払い、しかしクロウめがけて放られた一撃はウエノへ流れる。
ウエノ
絆創膏の壁が勢いを散らし、注射器がいくつも割れて脳につんとくる香りが立ち込める。
クロウ
無茶な体勢から、その尾に向かって蹴りを放つ。
ブラッドスクーパー
確かに勢いは削がれるものの、総じて無視できないダメージをウエノは被る。
ブラッドスクーパー
半身をもがれたに等しいブラッドスクーパーは、しかし再び元通りの輪郭で立っている。
クロウ
それでも、亡者から目をそらすことはしない。
今この場で、こいつにでかい一撃を与えられるのは自分しかいない。
ブラッドスクーパー
ラタスは終ぞ最後の瞬間まで、その姿を解れさせたりはしなかったように。
ブラッドスクーパー
*c5 s9 cQ sK hK (sJ)
ブラッドスクーパー
*裁判 ラウンド2 ブラッドスクーパー
[ ウエノ ] 封印 : 3 → 2
[ ブラッドスクーパー ] 枯れた花輪 : 1 → 0
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーを引き裂いて飛び散った黒い煙が、風に流れず足元に溜まっている。
ブラッドスクーパー
光の届かぬ泥濘を模するように。
クロウ
2d6+3=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3>=7) > 8[5,3]+3 > 11 > 成功
クロウ
1d6+2+1+2+2+1 (武器+渾身+衰弱+看破+発狂)
(1D6+2+1+2+2+1) > 4[4]+2+1+2+2+1 > 12
[ ブラッドスクーパー ] HP : 32 → 20
ブラッドスクーパー
*第二ボタンあったなーと気づいたのでここから適応します
[ ブラッドスクーパー ] HP : 20 → 21
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーは対応できない。衝撃を受けてクロウに気づく。
ブラッドスクーパー
黒い体はちぎれ飛び、解れた輪郭は再び元通り。
ブラッドスクーパー
それでも確実に相手を消耗させているのがわかるだろう。
ブラッドスクーパー
首を小刻みに動かしているのは、どのように攻めるべきかを常に伺っているから。
ブラッドスクーパー
尾が時折地面を這うように揺れるのは、敵に対する牽制。
ウエノ
「言いたいことがあるなら、ちゃんと言っておいたほうがいいですよ」
ブラッドスクーパー
大きな耳は暗闇の底にあっても姿を捉え、仕留めるためのもの。
ブラッドスクーパー
殺すべき相手の心拍と呼気、動きを聞き分けるばかりで、言葉を聞くためのものではない。
ウエノ
「亡者になってから少しは意識があるって、言ってたのはあなたなんですからね」
ブラッドスクーパー
果たしてそれが嘘だったのか、噂を本当に信じていたのかはもうわからない。
ブラッドスクーパー
*h2 c4 c5 hA(d5 sJ)
ブラッドスクーパー
*裁判 ラウンド3 ブラッドスクーパー
[ ウエノ ] 封印 : 2 → 1
ブラッドスクーパー
*h2 女王命令 クロウ レーラ
レーラ
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚)
(2D6+3+1+1+1>=7) > 7[2,5]+3+1+1+1 > 13 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+6=>13 判定(+才覚) (2D6+3+1+6>=13) > 9[4,5]+3+1+6 > 19 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+6 (1D6+6) > 6[6]+6 > 12
レーラ
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚)
(2D6+3+1+1>=7) > 5[4,1]+3+1+1 > 10 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+1=>10 判定(+才覚) (2D6+3+1+1>=10) > 9[5,4]+3+1+1 > 14 > 成功
ウエノ
2d6+3+2=>14 判定(+愛)
(2D6+3+2>=14) > 6[1,5]+3+2 > 11 > 失敗
[ ウエノ ] 甘い夢 : 1 → 0
[ ウエノ ] HP : 9 → 1
[ ウエノ ] HP : 1 → 0
[ ブラッドスクーパー ] 猛毒 : 0 → 3
ウエノ
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
ブラッドスクーパー
*ウエノのHP0! 判決表を!
ウエノ
2d6+2-0+1 判決表(+第2ボタン)
(2D6+2-0+1) > 8[6,2]+2-0+1 > 11
ブラッドスクーパー
*9~11:HPを1点回復して立ち上がる。
[ ウエノ ] HP : 0 → 1
[ ウエノ ] 封印 : 1 → 3
[ ウエノ ] 前科 : 0 → 1
ブラッドスクーパー
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 5[4,1]+3+1 > 9 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+6 (1D6+6) > 3[3]+6 > 9
[ レーラ ] HP : 19 → 10
[ レーラ ] HP : 10 → 7
ブラッドスクーパー
輪郭を偽りながら、そのナイフの鋭さ、攻撃の呼吸はラタスとまるで変わらない。
ブラッドスクーパー
黒煙がすべてを包み込み、一切は暗闇。
ブラッドスクーパー
暗闇のなかで10のナイフが狙うのは、クロウ。
ウエノ
「あたしの声が、聞こえているんでしょう!!」
ウエノ
これじゃあコスプレした、頭のおかしい子だね。
ウエノ
ナイフの一つ一つを、夢と希望が縫い留める。
ブラッドスクーパー
むしろそれはウエノがどこに立っているのかを知らしめたに過ぎない。
ブラッドスクーパー
亡者に心はなく、夢はなく、希望も絶望もありはしない。
ブラッドスクーパー
ただ殺すための存在として、ウエノを捉えてはずたずたに引き裂いた。
レーラ
こんなものでは、誰かを守ることはできない。
ブラッドスクーパー
暗闇の中、骨が折れるおと、肉が裂ける音、血が飛び散り、地面を濡らす音ばかりが響く。
ブラッドスクーパー
そしてナイフは、あなたの命に触れる。
ウエノ
血に染まった絆創膏。きらきらきらめくストロベリーソース。
クロウ
後方から音が鳴る。それは決して人から鳴ってはいけないような、そんな音。
クロウ
けれど振り向くこともしなければ、心配する声をあげることもない。
クロウ
声をかけるのも、心配するのも、裁判が終わってからだ。
ブラッドスクーパー
しかし聞き取るべきなのは、ウエノが引き裂かれ喘ぐ音ではない。
ブラッドスクーパー
すがりつくレーラを赤い手が撫ぜる。
ブラッドスクーパー
ナイフで深々と内臓を抉る時の肉薄と、親密な相手を抱き返すときの違いは。
ブラッドスクーパー
赤く汚れたナイフで撫ぜることと、白く柔らかい手で撫でることの違いは。
ブラッドスクーパー
貪るようにレーラに傷をつける。
ブラッドスクーパー
そして煙幕が引けば、惨劇だけが残される。
レーラ
ぼたぼたと血が零れて、赤に染まらない場所を探す方が難しい。
クロウ
2d6+3=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
クロウ
1d6+2+1+2+1 (武器+渾身+看破+発狂)
(1D6+2+1+2+1) > 3[3]+2+1+2+1 > 9
[ ブラッドスクーパー ] HP : 21 → 13
クロウ
黒煙が引いたと同時に、クロウは動き出していた。
クロウ
まだだ、まだこの亡者は倒れない。目を離すな。
ブラッドスクーパー
クロウの一撃を負いきれず、直撃する。
ブラッドスクーパー
腕の一本が引きちぎれ、5本のナイフがばらばらと地面に落ちる。
ブラッドスクーパー
しかし手品のように、新たな5本が産まれてはその体に腕としてつながる。
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーはクロウをじっと見る。
ブラッドスクーパー
殺意をぶつけ合うだけの純粋な闘争。
ブラッドスクーパー
*猛毒の処理してなかったのでいまするぞ
[ ブラッドスクーパー ] HP : 13 → 7
[ ブラッドスクーパー ] 猛毒 : 3 → 2
ウエノ
前がよく見えない。頭のてっぺんが蒸発しているような感じ。
ウエノ
魔法の悪い使い方。でも、どうせその場しのぎなら、きっかけには充分だ。
ウエノ
「あたしはこんなキレイな終わり方、嫌ですよ」
ウエノ
「生きてることは夢でも希望でも、なにかのおとぎ話でも、ない」
ウエノ
「これだけ手を汚して、それを綺麗事で終わらせるつもりですか」
ブラッドスクーパー
それは魔法が効いているあなただけに聞こえる言葉。
ウエノ
そんな都合のいいことなんて、ないんだから。
ウエノ
「こんな結末、願い下げなんですからね!!」
ブラッドスクーパー
*d2 c5 d8 s10 h8 (sJ)
ブラッドスクーパー
*裁判 ラウンド4 ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパー
*d2 女王命令 ウエノ レーラ
レーラ
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚)
(2D6+3+1+1>=7) > 11[5,6]+3+1+1 > 16 > 成功
クロウ
2d6+3=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3>=7) > 5[3,2]+3 > 8 > 成功
[ ブラッドスクーパー ] HP : 7 → 2
ブラッドスクーパー
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+6 (1D6+6) > 4[4]+6 > 10
[ クロウ ] HP : 22 → 12
[ クロウ ] HP : 12 → 10
ブラッドスクーパー
2d6+3+1-1=>16 判定(+才覚) (2D6+3+1-1>=16) > 8[6,2]+3+1-1 > 11 > 失敗
ブラッドスクーパー
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 7[6,1]+3+1 > 11 > 成功
レーラ
2d6+3+1+1=>11 判定(+才覚)
(2D6+3+1+1>=11) > 8[5,3]+3+1+1 > 13 > 成功
ブラッドスクーパー
2d6+3+1+6=>13 判定(+才覚) (2D6+3+1+6>=13) > 3[2,1]+3+1+6 > 13 > 成功
ブラッドスクーパー
1d6+6 (1D6+6) > 1[1]+6 > 7
ウエノ
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 8[4,4]+3 > 11 > 成功
ブラッドスクーパー
*ウエノのHP0! 判決表を!
ウエノ
2d6+2-1+1 判決表(+第2ボタン)
(2D6+2-1+1) > 3[1,2]+2-1+1 > 5
[ ブラッドスクーパー ] HP : 2 → 0
ブラッドスクーパー
2d6+2-0+1 判決表 (2D6+2-0+1) > 10[4,6]+2-0+1 > 13
ブラッドスクーパー
*12~:無罪!HPが0となる際に受けた不利な効果を無効とし、HPは0になる前の値に戻す。前科は増える。
[ ブラッドスクーパー ] HP : 0 → 2
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 0 → 1
[ ウエノ ] HP : 1 → 0
ブラッドスクーパー
クロウを睨んだまま煙幕を再び展開し……
ブラッドスクーパー
しかしその刃が襲うのはウエノ。
ブラッドスクーパー
死の気配を嗅ぎ取って、貪欲に命を摘み取ろうとする。
レーラ
黒血の帯が飛沫を上げ、走り、刃を捕まえる。
クロウ
「なんだよ、つれないなぁ…寂しいじゃねえか」
クロウ
言葉ではそう言うが、そこには殺意がこもっている。
レーラ
それは心の疵。思い切り、引き倒さんばかりの力。
ブラッドスクーパー
クロウの殺意に感応し、尾が弾丸のように動く。
クロウ
亡者の大きな耳に掴みかかり、そのまま腕を亡者のゴーグルの奥底に突っ込む。
ブラッドスクーパー
青空の映るゴーグルがぐしゃぐしゃに割れ、中から黒い煙が漏れ出す。
ブラッドスクーパー
クロウの動きに対処を追われ、レーラの包帯を解けない。
ブラッドスクーパー
絆されるままに横倒しになり、ウエノの血を掬う手は届かない。
クロウ
クロウは尾が肩に突き刺さったまま振り回され、そのまま地面に叩きつけられる。
ブラッドスクーパー
しかし――レーラとブラッドスクーパーは黒い包帯で今、結びついている。
ブラッドスクーパー
その膂力でぐいとレーラを手繰り寄せる。
ブラッドスクーパー
レーラの体めがけて、10のナイフを振り下ろす。
ブラッドスクーパー
そして赤く汚れた手は、肉に深々と突き刺さった。
ブラッドスクーパー
御伽噺ではないのなら、都合よく言葉が届くこともなく。
ウエノ
「あんたの思い通りになんて、させて、やらない……」
レーラ
そんな、答えの分かり切った言葉を唇が描く。
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーの胸の十字架が揺れる。
ブラッドスクーパー
ラタスの持ち合わせた、黒く塗り込まれていない唯一の十字架が。
ブラッドスクーパー
倒れたウエノに亡者は一瞥もくれない。
クロウ
その瞬間、今まで何の反応も示さなかったクロウの動きが止まる。
ブラッドスクーパー
ただ、ブラッドスクーパーはわずかによろめいた。
ブラッドスクーパー
ウエノの残したものがブラッドスクーパーに毒として及び、ほころびが見え始める。
ブラッドスクーパー
黒煙はブラッドスクーパーの体を再構成することはなく、傷ついた体で二人を見ている。
[ ブラッドスクーパー ] HP : 2 → 0
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-1+1 判決表 (2D6+2-1+1) > 5[4,1]+2-1+1 > 7
ブラッドスクーパー
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ブラッドスクーパー
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ブラッドスクーパー
2d6+3+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+1>=7) > 6[3,3]+3+1 > 10 > 成功
[ ブラッドスクーパー ] HP : 0 → 1
[ ブラッドスクーパー ] HP : 1 → 0
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 1 → 2
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-2+1 判決表 (2D6+2-2+1) > 11[5,6]+2-2+1 > 12
ブラッドスクーパー
*12~:無罪!HPが0となる際に受けた不利な効果を無効とし、HPは0になる前の値に戻す。前科は増える。
[ ブラッドスクーパー ] HP : 0 → 1
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 2 → 3
レーラ
2d6+3-2+1+1=>7 判定(+才覚)
(2D6+3-2+1+1>=7) > 5[1,4]+3-2+1+1 > 8 > 成功
[ ブラッドスクーパー ] HP : 1 → 0
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-3+1 判決表 (2D6+2-3+1) > 9[3,6]+2-3+1 > 9
ブラッドスクーパー
*9~11:HPを1点回復して立ち上がる。
[ ブラッドスクーパー ] HP : 0 → 1
[ ブラッドスクーパー ] 前科 : 3 → 4
レーラ
2d6+3+2+1+1=>7 判定(+才覚)
(2D6+3+2+1+1>=7) > 5[1,4]+3+2+1+1 > 12 > 成功
[ ブラッドスクーパー ] HP : 1 → 0
ブラッドスクーパー
*ブラッドスクーパーのHP0! 判決表!
ブラッドスクーパー
2d6+2-4+1 判決表 (2D6+2-4+1) > 6[4,2]+2-4+1 > 5
ブラッドスクーパー
『おれは今でもお前らが愛想つかしてどっか行ってくれてもいいと思っている』
ブラッドスクーパー
こうなることを予期していたかのように。
ブラッドスクーパー
ブラッドスクーパーは離れたところで、次の攻撃の機会を狙っている。
ブラッドスクーパー
すでに学習している。いや、知っている。最も攻撃を警戒すべきはクロウだと。
レーラ
何もかもが理不尽な世界だってことは、分かっていた。
ブラッドスクーパー
黒く染まった血は、煙幕にまぎれて目視することは難しい。
ブラッドスクーパー
ラタスとレーラ、ふたりはそのように連携していた。
ブラッドスクーパー
もちろんブラッドスクーパーもそれを知っている。黒く染め上げられた『包帯』のことは。
レーラ
亡者の袂に到達した血液が、確かにその足を捕らえる。
ブラッドスクーパー
はじめは全く不意を点かれて、飛び上がるように。
ブラッドスクーパー
しかし、しかと捕らえられて地へ結ばれている。
ブラッドスクーパー
毒がブラッドスクーパーを蝕み、亡者と言えどもその体を焼く。
ブラッドスクーパー
触れるさきにその身を焼き尽くす、魔女の毒。
ブラッドスクーパー
魔法はなく、救済はなく、空には届かず、ただ泥濘に踊ることが現実だと知らしめるように。
ブラッドスクーパー
黒い血溜まりのなかでただもがく。
ブラッドスクーパー
霞斬は息の根を止めるための技。
ブラッドスクーパー
形は違えど、血を流し、運命の追いついた標的を、レーラとラタスはその技芸で刻んできた。
ブラッドスクーパー
そしてブラッドスクーパーは動かなくなる。
ブラッドスクーパー
戦場の狂騒は風に巻かれて去り、
レーラ
Choice[猟奇,才覚,愛]
(choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
レーラ
2d6+3=>7 判定(+才覚)
(2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
レーラ
血の池を進む足取りが、亡者の下へ辿り着く。
クロウ
「………」
その様子に、何か声をかけることもない。
クロウ
立ち上がり、クロウはウエノの倒れている場所へと向かう。
ブラッドスクーパー
傷付き、焼け爛れ、わずかに身じろぎすることもなく倒れている。
ブラッドスクーパー
元より仮面の顔。表情も視線も伺えない。
ウエノ
倒れたウエノの赤いマフラーが、風に引きずられてなびく。
クロウ
まだ息はあるようだ。それを確認して、クロウはウエノの肩を軽く叩く。
ウエノ
まだ刺さったままの注射器のいくつかが揺れる。
クロウ
「…終わったぞ」
そうウエノに告げながら、刺さったままの注射器を抜いていく。
レーラ
血だまりの、そのもとに跪いても、新たに染まる部分はもうない。
ブラッドスクーパー
ラタスを思わせるものはマスクと十字架だけ。
クロウ
「…掴まれ」
そう言いながら、ウエノの体を起こそうとする。
ウエノ
指が震えすぎて、うまく掴むことができない。
ブラッドスクーパー
硬い針のような被毛。油っぽく、そして黒い煤にまみれている。
クロウ
少し強引にウエノの体を抱えて立ち上がる。
ウエノが落ちないように、この前よりもしっかりと支えている。
クロウ
「ああ」
一言だけ返し、レーラの元にウエノを抱えて連れていく。
ウエノ
自分を支える手。 クロウがここにいてくれてよかった。
ブラッドスクーパー
どこまでも黒い。一切の光が届かぬ闇には、色というものがもとより存在しないかのように。
レーラ
青空の下。掃きだめのような足元だけを見つめている。
ブラッドスクーパー
青い窓を見上げるように仰向けで倒れている。
レーラ
非常にゆっくりとした所作で、血に塗れた頭をもたげる。
クロウ
「俺から言えることは、まあ…そんなにねえ」
クロウ
「これからお前がどうしようと、それはお前の選択だ。俺は特に何も言わねえ」
クロウ
「ただまあ…、ちょっとこいつの話を聞いてやってくれ」
そう言って、抱えているウエノを軽く持ち上げる。
クロウ
「おう、わかった」
言われた通りに、その場に下ろす。
ウエノ
いつものクロウだったら、たぶん抱えたままでいただろう。
レーラ
億劫そうに、微かに眼差しが向く気配がある。
ウエノ
半分に折れてしまったステッキから、注射器がひとつ、こぼれる。
ウエノ
今耐えられないほどの、痛みや苦しみなんかから。
ウエノ
あるいはたくさんの言葉をかければ、いつか癒えたような気がするのかもしれない。
レーラ
足元はぬめった誰かの血で溢れていて、鈍い水音が鳴る。
ウエノ
おなじように白いところがどこにもない手を伸ばして、
レーラ
どこかに取り落としてしまったみたいだった。
ウエノ
背中に回される手は、最初のみっつの傷がどこにあったかも知らず、
ウエノ
取り落としてしまったなにかを、拾い上げようとするみたいに。
レーラ
少女の細い腕。ともすれば、事切れかけた温もり。
レーラ
誰かは一様に誰かで、同じになることはない。
ウエノ
「ここで、みんなで死んだほうが、いい気がするのに」
ウエノ
「なんでレーラが生きているのが、こんなにうれしいんだろう……」
ウエノ
「レーラのほうが絶対つらいし、苦しいのに」腕に力が籠もる。
ウエノ
「レーラと洋服を買いにいけないのは、いや」
ウエノ
叶わないなら死んでしまうおねがいごとではなくて。
ウエノ
「あたしがレーラのことを、何一つわかってあげられてないのが、いや……」
ウエノ
「レーラばっかり、あたしに優しくしてくれて」
ウエノ
「あたしは、何も返せてないし、レーラのこと、なんにもわかってない気がする」
ウエノ
「今、死んじゃいそうなくらい、つらいのも」
ウエノ
「ほんとうにわかってあげることができないのが、やだ……」
ウエノ
叶わないなら死んでしまうおねがいごとではないけれど。
ウエノ
死んでしまうほどつらいことは、いくつも、いくつもきみが癒やしてくれた。
ウエノ
それをごまかしというなら、そうかもしれないけれど。
ウエノ
「なにが辛いのか、ちゃんと言葉で教えてよ」
ウエノ
「そのために……こうして残ってくれたんじゃないの?」
レーラ
なんだか、疲れてしまった。傷だらけの心のどこかで、そう思う。
ウエノ
「そんなことを言っても、何かが壊れるって怖がらなくていいようにしたいよ」
ウエノ
「あたしたち、お互いを信じ合ってなかった」
レーラ
『お前らが愛想つかしてどっか行ってくれてもいいと思っている』
レーラ
言ってはいけないことを、言ってほしかった。
レーラ
けれどそれは、言ってはいけないことだった。
ウエノ
言ってはいけないことを、言わなければいけない。
ウエノ
「レーラの優しさに、……」ふかい罪の意識。
ウエノ
「ラタスは、レーラと一緒に行きたかったと思います」
ウエノ
「一人でこんなところで、くたばりたくなんて、絶対なかったと思います」
ウエノ
「あたしがレーラに生きてほしい気持ちよりも、もしかしたら強く」
ウエノ
「わかってないくせにって言われたら、そうだと思います」
ウエノ
「でも、あたしからは、そうとしか思えないですよ」
ウエノ
ウエノの傷から流れる液体は、赤い血に置き換わっている。
ウエノ
「だからあたしは、レーラを殺してあげない」
ウエノ
「それが、ラタスの願いだって、あたしが勝手にそう思うからです」
ウエノ
「あたしでは役不足でしょうけど。ラタスのほうが、ずっといいでしょうけど」
ウエノ
「あたしにとって、レーラだけにできることがあるみたいに」
ウエノ
「レーラにとって、あたしだけにできることを探しますから」
レーラ
切れ切れに散らばったそれを、時間を掛けて集める。
レーラ
何が本当で、何がそうでないか。見抜けなかったとしても。
レーラ
「ウエノだから、私はウエノのことが好きだし」
レーラ
「クロウだから、私はクロウのことが好きだ」
クロウ
黙ってその音のする方へ歩いていき、コインを拾う。
クロウ
そのコインを空の青を塞ぐようにかざして、口を開く。
レーラ
離れる間際に、一度だけ、軽くウエノを抱き返して。
レーラ
そのきっさきを、亡者と十字架を繋ぐ絆しに掛ける。
レーラ
“小舟に乗った舟人は その歌に心を奪われて”
レーラ
ラタスのものだった十字架を、手の内に収める。
クロウ
その様子を見届けて、二人に聞こえるように声をあげる。
クロウ
「まずは、あいつのやり残したことでもやりに行こうぜ」
クロウ
ラタスのやりたいことリスト。おいしい果物を食べる、海を見る、セックスをする。
クロウ
それらは確かに達成していたが、ひとつ残っていた。
クロウ
「ああ、でも」
大きなため息を吐きながら、その場に座り込む。
クロウ
「もうちょい、見ていこうぜ」
そう言って、天に向かって指をさす。