ウィル・ホーソン
いつものように、ひとことふたこと、くだらない会話をして。
ウィル・ホーソン
魔女に祝福された右手を、貴女と繋いで、
ウィル・ホーソン
いまだに履いている、赤いヒールの靴。
ウィル・ホーソン
新しい靴も用意しないまま、荒野へと連れていく。
GM
いつもどおりに強い風が吹き、砂塵にまみれます。
空は曇天で蓋をされ、行き着く場所はどこにもないかのようです。
ウィル・ホーソン
「救世主の行う裁判には、基本的には2種類あり」
ウィル・ホーソン
「ひとつは、亡者と救世主の殺し合い」
GM
ただ、その日は末裔たちは声をかけませんでした。
救世主と呼ぶことはなく、沈黙していました。
目を合わせることも避けていました。
二人に何かを見ているかのように。
ウィル・ホーソン
「救世主と救世主の、殺し合いがあります」
ウィル・ホーソン
ゆっくりと、歩調を合わせ、歩く。
ウィル・ホーソン
「それは、30日以内に、誰か他の救世主を」
ウィル・ホーソン
「そうしなければ、救世主は、心を亡くした怪物── 亡者と化してしまいます」
ウィル・ホーソン
「僕たち救世主の、最終的な目的は」
ウィル・ホーソン
「この世界におびただしいほど存在する、救世主をすべて殺して」
ウィル・ホーソン
「唯一無二のものとなり、この堕落の国を救うこと」
GM
青が失われた空。夜になっても月はかからず、願う星もありはしない空。
ウィル・ホーソン
「いいですか?貴女も救世主の端くれ」
ミュール
「少しくらいは、夢を見てもいいでしょう」
ウィル・ホーソン
「悔やむなら、こんな男についてきてしまったことを」
ウィル・ホーソン
「貴女と出会った、その日からね」
ウィル・ホーソン
「できもしないことばかり囀るんですね」
ウィル・ホーソン
「僕が出会った中で、一番の、悪い魔女だ」
ウィル・ホーソン
あれから、ずっと沈黙している、赤色。
ウィル・ホーソン
「始めましょうか、ミュールさん」
ウィル・ホーソン
「これから行うのは殺し合いです」
GM
救世主は来たるべき裁判に備えて、お茶会をします。
GM
これまで積み上げたすべてが別の意味を持つ、決定的な瞬間。
GM
しかしそれらは、とうにわかっていたことでしょう。
GM
*心の疵MOD『逆棘』により、すべての○の心の疵を●にします。
[ ミュール ] 歌を忘れた : 1 → -1
[ ミュール ] 冷めたスープ : 1 → -1
[ ウィル・ホーソン ] ミュール : 1 → -1
[ ウィル・ホーソン ] 冷血 : 1 → -1
GM
*ミュールはすべての心の疵の状態が●のため、発狂。
GM
*ウィル・ホーソンはすべての心の疵の状態が●のため、発狂。
ウィル・ホーソン
1d6+1
(1D6+1) > 6[6]+1 > 7
ミュール
1d6+1
(1D6+1) > 4[4]+1 > 5
ウィル・ホーソン
2d6+3-4=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3-4>=7) > 12[6,6]+3-4 > 11 > 成功
GM
*スペシャル! 即座にPCのHPを1D6点回復します。
[ ウィル・ホーソン ] HP : 15 → 16
ウィル・ホーソン
1D6+2+4+2+1+3 ダメージ +闇雲 看破 発狂 逆鱗
(1D6+2+4+2+1+3) > 3[3]+2+4+2+1+3 > 15
[ ミュール ] HP : 16 → 1
ミュール
*割込 s5 王子 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 7[4,3]+3 > 10 > 成功
GM
*ウィル・ホーソンが次に与えるダメージは3点増加。
ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソンが旗槍を振るうと、
ウィル・ホーソン
赤い炎が足元いちめんに広がって、大地を舐める。
ウィル・ホーソン
間違っていると一言、言ってくれれば。
ウィル・ホーソン
もうなにもつぶやかない旗が翻る。
ウィル・ホーソン
無抵抗の、立ち尽くす、愛おしい女の体を。
ウィル・ホーソン
こんなに殺してくれと鳴いているのに。
ウィル・ホーソン
やわらかい腹に槍を突き入れたまま、力を込めて深く通す。
ウィル・ホーソン
荒野をゆくのに向いた、鋼鉄のかかとがあなたを傷付ける。
ミュール
荒野をゆくのに向いていない、赤いかかとが地面を搔いた。
ウィル・ホーソン
行為とは裏腹の、ひどく優しく、甘ったるく、
ウィル・ホーソン
病人が、熱に浮かされているときのような。
ウィル・ホーソン
そのまま、ばかのように突っ立っている。
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 7[5,2]+3 > 10 > 成功
ウィル・ホーソン
*c3 h7 dJ dQ(s4)
ウィル・ホーソン
2d6+3+5=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3+5>=7) > 5[4,1]+3+5 > 13 > 成功
ウィル・ホーソン
1D6+2+2+2+1+3+3+3 ダメージ +兇刃 看破 発狂 逆鱗 祝福 王子
(1D6+2+2+2+1+3+3+3) > 2[2]+2+2+2+1+3+3+3 > 18
[ ミュール ] HP : 1 → 0
ミュール
2d6+1-0 判決表
(2D6+1-0) > 6[2,4]+1-0 > 7
GM
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ミュール
Choice[猟奇,才覚,愛]
(choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
[ ミュール ] HP : 0 → 1
[ ミュール ] 前科 : 0 → 1
ミュール
*割込 h6 王子 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
GM
*ウィル・ホーソンが次に与えるダメージは3点増加。
ミュール
「その破滅が、あなたによってもたらされるなら」
ウィル・ホーソン
「暴力の前には、屈するばかりです」
ウィル・ホーソン
「こんなものは、とても幸せとは呼べない」
ミュール
「こんなものは、とても幸せとは呼べない。」
ウィル・ホーソン
「お願いだから、死んでくれ……!!」
ウィル・ホーソン
「僕を一人にしないでおくれ……」
ウィル・ホーソン
「こんな冷たい世界で、どうやって」
ウィル・ホーソン
こんな冷たい世界で、どうやって。
ウィル・ホーソン
どうやって生きていけばいいんだ。
ウィル・ホーソン
貴女のぬくもりを知ってしまった。
ウィル・ホーソン
*d6 h8 s10 hA (s4)
ウィル・ホーソン
2d6+3+5=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3+5>=7) > 11[5,6]+3+5 > 19 > 成功
ウィル・ホーソン
1D6+2+1d6+2+1+3+3+3 ダメージ +終幕 看破 発狂 逆鱗 祝福 王子
(1D6+2+1D6+2+1+3+3+3) > 2[2]+2+3[3]+2+1+3+3+3 > 19
ミュール
2d6+1-1-2 判決表(終幕)
(2D6+1-1-2) > 8[5,3]+1-1-2 > 6
GM
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ミュール
Choice[猟奇,才覚,愛]
(choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 12[6,6]+3 > 15 > 成功
GM
*スペシャル! 即座にPCのHPを1D6点回復します。
[ ミュール ] HP : 1 → 2
[ ミュール ] 前科 : 1 → 2
ミュール
* 割込 s6 王子 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛)
(2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
GM
*ウィル・ホーソンが次に与えるダメージは3点増加。
ウィル・ホーソン
「どうしてです、ウィル・ホーソン」
ウィル・ホーソン
「どうしてその哀れな女と一緒に、死んでやることができないのです」
ウィル・ホーソン
「貴女も、僕も、もう助からない」
ウィル・ホーソン
どこまでも、愛おしいものに触れるときの、手付きになってしまう。
ウィル・ホーソン
「普通に考えれば、命を失うような傷を負っても」
ウィル・ホーソン
「心折れぬかぎり、何度でも立ち上がることができる」
ウィル・ホーソン
2d6+3+4=>7 判定(+猟奇)
(2D6+3+4>=7) > 3[1,2]+3+4 > 10 > 成功
ウィル・ホーソン
1D6+2+1d6+2+1+3+3+3 ダメージ +終幕 看破 発狂 逆鱗 祝福 王子
(1D6+2+1D6+2+1+3+3+3) > 6[6]+2+4[4]+2+1+3+3+3 > 24
[ ミュール ] HP : 2 → 0
ミュール
2d6+1-2-2 判決表(終幕)
(2D6+1-2-2) > 2[1,1]+1-2-2 > -1
GM
*1ゾロ:死刑!キャラクターは〈死亡〉する。
ウィル・ホーソン
いつか、誰もいない教会で、手をとりあって踊ったように。
ミュール
枯れた木々を揺らす、風と等しいささやき。
ウィル・ホーソン
傷ついた箇所から、より激しく血が溢れる。
ウィル・ホーソン
「愛おしい人なんて、現れませんよ」
ウィル・ホーソン
ぼろぼろの体を砕くのはあまりにも簡単で。
ウィル・ホーソン
血をたえずこぼすその唇に、キスをする。
ウィル・ホーソン
一番あまい飴玉を、粉々に砕いて。
ウィル・ホーソン
心のまっくろく潰れた、男が一人。
GM
*ウィル・ホーソンは発狂しています。亡者化の判定を行います。
ウィル・ホーソン
Choice[猟奇,才覚,愛]
(choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ウィル・ホーソン
2d6+0=>7 判定(+愛)
(2D6+0>=7) > 7[3,4]+0 > 7 > 成功
GM
*亡者化判定は成功しました。亡者にはなりません。
ウィル・ホーソン
恋の炎だけは、消えることはなく。
ウィル・ホーソン
めらめら、めらめらと、男の足元を舐め続ける。
ウィル・ホーソン
腕の中で、ぐったりと力をうしなった女。
ウィル・ホーソン
その息のない、唇を離してやると。
ウィル・ホーソン
抱きしめたまま、幽鬼のように突っ立っている。
ウィル・ホーソン
「これだから、女ってやつは嫌いなんだ」
ウィル・ホーソン
巡礼者は彼方の地でコインを摘み取る
GM
あなたは荒野に立っています。辺り一面には砂や岩しかなく、遮るものがないため、乾いた風が絶え間なく訪れては、あなたを置いていきます。
GM
砂塵に満ちた大気。青空は見えず、またどこまでも続く荒野に、なにか街のようなめぼしいものもありません。
ウィル・ホーソン
荒野にお誂え向きの、鋼鉄の靴で。
GM
人はおろか、動物の姿も、草木もありません。
この世界に息づくものは、あなたしかいないかのようです。
GM
それはどこにもいけないように蓋をされているかのような、重くのしかかるような空です。
GM
どこまで歩いても、砂と岩と風しかありません。
GM
一見すれば何も変わらない。荒野の中で女の血に塗れて一人。
それでも何か大きなものが変わってしまった。
6ペンスコインの枚数だけでは数え切れない何か。
GM
It happens all the time.
GM
But for them, it has happened first and last time.
GM
――それはよくあること。しかし、二人にとっては、最初で最後のことでした。