GM
30日目。
ウィル・ホーソン
いつものように朝食をとり。
ウィル・ホーソン
いつものように、ひとことふたこと、くだらない会話をして。
ウィル・ホーソン
そうしてから。
ウィル・ホーソン
魔女に祝福された右手を、貴女と繋いで、
ミュール
いつもと同じ。
ミュール
それをもう、呪いとは呼ばない。
ミュール
あなたはきっと、間違っている。
ウィル・ホーソン
愛しいひと。
ウィル・ホーソン
かけがえのないひと。
ミュール
愛しいひと。
ウィル・ホーソン
いまだに履いている、赤いヒールの靴。
ミュール
かけがえのないひと。
ウィル・ホーソン
新しい靴も用意しないまま、荒野へと連れていく。
GM
いつもどおりに強い風が吹き、砂塵にまみれます。
空は曇天で蓋をされ、行き着く場所はどこにもないかのようです。
ウィル・ホーソン
「救世主の行う裁判には、基本的には2種類あり」
ミュール
少しだけ、褪せた赤い色。
ミュール
歩んできた日々のあかし。
ウィル・ホーソン
「ひとつは、亡者と救世主の殺し合い」
ウィル・ホーソン
「もうひとつは」
GM
ただ、その日は末裔たちは声をかけませんでした。
救世主と呼ぶことはなく、沈黙していました。
目を合わせることも避けていました。
二人に何かを見ているかのように。
ウィル・ホーソン
「救世主と救世主の、殺し合いがあります」
ウィル・ホーソン
「どちらもありふれたものです」
ミュール
よくあること。
ウィル・ホーソン
「僕たち救世主の責務」
ウィル・ホーソン
ゆっくりと、歩調を合わせ、歩く。
ミュール
おなじ速さで歩いてくれる。
ウィル・ホーソン
「それは、30日以内に、誰か他の救世主を」
ウィル・ホーソン
「裁判で、打倒し、殺すこと」
ミュール
「殺さなければならない」
ミュール
微かに笑った。
ウィル・ホーソン
「そうしなければ、救世主は、心を亡くした怪物── 亡者と化してしまいます」
ウィル・ホーソン
「僕たち救世主の、最終的な目的は」
ミュール
「ええ」
ウィル・ホーソン
「この世界におびただしいほど存在する、救世主をすべて殺して」
ウィル・ホーソン
「唯一無二のものとなり、この堕落の国を救うこと」
ミュール
「遠い話ね」
ミュール
霞んだ空を見上げる。
GM
青が失われた空。夜になっても月はかからず、願う星もありはしない空。
ウィル・ホーソン
「あくまで、噂ですけどね」
ミュール
「すべて、」
ミュール
「ただの噂なら」
ミュール
「どんなに良かったか」
ミュール
30日目。
GM
30日のルールは、紛れもない真実。
ウィル・ホーソン
「甘えたことを」
ウィル・ホーソン
「いいですか?貴女も救世主の端くれ」
ミュール
「少しくらいは、夢を見てもいいでしょう」
ミュール
「そうだったら」
ミュール
「こうであったなら」
ミュール
「そんな、叶わなかったことを」
ミュール
「口に出すくらい」
ウィル・ホーソン
「許されません」
ミュール
「そうね」
ウィル・ホーソン
「悔やむなら、こんな男についてきてしまったことを」
ウィル・ホーソン
「今更後悔すると良いですよ」
ミュール
「ウィル、ウィル」
ミュール
歌うような声。
ウィル・ホーソン
手を強く握る。
ミュール
「後悔だなんて、するはずがないわ」
ミュール
手を強く握る。
ウィル・ホーソン
「僕は」
ウィル・ホーソン
「していますよ」
ウィル・ホーソン
「貴女と出会った、その日からね」
ミュール
「だったら、」
ミュール
笑う。
ミュール
「私がもし死んだら」
ミュール
笑う。
ミュール
「忘れてくれればいいわ」
ウィル・ホーソン
「できもしないことばかり囀るんですね」
ミュール
「そう言ってくれると思っていた」
ウィル・ホーソン
「歌えないだけのことはある」
ミュール
「忘れないで」
ミュール
「ずっと、想い続けていて」
ミュール
「消えない疵にして」
ミュール
「ずっとその痛みに苦しんで」
ミュール
「──ウィル、ウィル」
ミュール
歌うような声。
ウィル・ホーソン
「ミュールさん」
ミュール
「あなたを愛してるわ」
ウィル・ホーソン
「貴女は──」
ウィル・ホーソン
「僕が出会った中で、一番の、悪い魔女だ」
ウィル・ホーソン
手が離れた。
ウィル・ホーソン
握り直すは旗槍。
ミュール
「そうよ」
ミュール
「でも、」
ウィル・ホーソン
あれから、ずっと沈黙している、赤色。
ミュール
「それを突き放さないのはあなたよ」
ウィル・ホーソン
「ウィル・ホーソン」
ウィル・ホーソン
「魔女は死ぬべきですよ」
ウィル・ホーソン
「僕はそれをわかっています」
ウィル・ホーソン
「大丈夫、うまくやりますよ」
ウィル・ホーソン
「大丈夫、大丈夫」
ミュール
聞いている。
ウィル・ホーソン
「始めましょうか、ミュールさん」
ミュール
聞いている。
ミュール
「ええ、」
ミュール
「最後に、また踊りましょう」
ミュール
何方かが、死ぬまで。
ウィル・ホーソン
「踊りだなんて、そんな……」
ウィル・ホーソン
「これから行うのは殺し合いです」
ミュール
「踊るのよ」
ウィル・ホーソン
「さあ、裁判の始まりです」
ミュール
笑う。
ミュール
「はじめましょう」
GM
すべての救世主は疵を負っている。
GM
この世界においては、疵以上の真実はない。
GM
救世主は来たるべき裁判に備えて、お茶会をします。
GM
これまで積み上げたすべてが別の意味を持つ、決定的な瞬間。
GM
しかしそれらは、とうにわかっていたことでしょう。
GM
*心の疵MOD『逆棘』により、すべての○の心の疵を●にします。
[ ミュール ] 歌を忘れた : 1 → -1
[ ミュール ] 冷めたスープ : 1 → -1
[ ウィル・ホーソン ] ミュール : 1 → -1
[ ウィル・ホーソン ] 冷血 : 1 → -1
GM
*ミュールはすべての心の疵の状態が●のため、発狂。
GM
*ウィル・ホーソンはすべての心の疵の状態が●のため、発狂。
GM
*裁判開廷
GM
*先制値の決定
ウィル・ホーソン
1d6+1 (1D6+1) > 6[6]+1 > 7
ミュール
1d6+1 (1D6+1) > 4[4]+1 > 5
GM
*裁判 ラウンド1
ウィル・ホーソン
*s4 h2 d8 cJ cQ
ミュール
*s5 c7 h6 c9 cK
GM
*裁判 ラウンド1 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*d8 闇雲 対象はミュール
ウィル・ホーソン
*h2 精確
ウィル・ホーソン
1d6 (1D6) > 5
ウィル・ホーソン
-4入れて判定
ウィル・ホーソン
2d6+3-4=>7 判定(+猟奇) (2D6+3-4>=7) > 12[6,6]+3-4 > 11 > 成功
GM
*スペシャル! 即座にPCのHPを1D6点回復します。
ウィル・ホーソン
1d6 (1D6) > 1
[ ウィル・ホーソン ] HP : 15 → 16
ウィル・ホーソン
1D6+2+4+2+1+3  ダメージ +闇雲 看破 発狂 逆鱗  (1D6+2+4+2+1+3) > 3[3]+2+4+2+1+3 > 15
[ ミュール ] HP : 16 → 1
ミュール
*割込 s5 王子 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[4,3]+3 > 10 > 成功
GM
*ウィル・ホーソンが次に与えるダメージは3点増加。
ミュール
カンテラを割る。
ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソンが旗槍を振るうと、
ミュール
零れる炎。
ミュール
魔女裁判を始めましょう。
ウィル・ホーソン
赤い炎が足元いちめんに広がって、大地を舐める。
ウィル・ホーソン
それはただの激情。
ウィル・ホーソン
人を殺すための力。
ウィル・ホーソン
癒やすだなんてとんでもない。
ミュール
蒼い炎が踊る。
ミュール
「ウィル、ウィル……」
ミュール
歌うような声。
ウィル・ホーソン
「ここに居りますよ」
ミュール
何度も繰り返してきた囀り。
ウィル・ホーソン
「ここに居りますとも」
ミュール
「ええ」
ミュール
「ウィル、ウィル……」
ミュール
「あなたに生きていて欲しい」
ウィル・ホーソン
「減らず口、」
ミュール
赤い靴が鳴る。
ウィル・ホーソン
「ばかり……!」
ウィル・ホーソン
その青い炎の中へ飛び込む。
ミュール
「楽しかった。」
ミュール
傍に、いる。
ウィル・ホーソン
何も言わないでくれ。
ウィル・ホーソン
頼むから何も。
ミュール
その言葉通り。
ウィル・ホーソン
僕を肯定するような言葉ばかり。
ウィル・ホーソン
間違っていると一言、言ってくれれば。
ミュール
「私を、抱きしめてくれてありがとう」
ウィル・ホーソン
いつでもやめて差し上げるのに。
ミュール
「私を、見つけてくれて」
ミュール
「ありがとう」
ウィル・ホーソン
もうなにもつぶやかない旗が翻る。
ミュール
炎が揺れる。
ミュール
旗を、焦がすことのない蒼。
ウィル・ホーソン
無抵抗の、立ち尽くす、愛おしい女の体を。
ミュール
騎士を、焦がすことのない炎。
ウィル・ホーソン
ひとおもいに串刺した。
ミュール
「ウィル、ウィル」
ミュール
歌うような声。
ミュール
「あなたは、ただしい……」
ウィル・ホーソン
想像通りの手応え。
ウィル・ホーソン
なんて容易いのでしょう。
ミュール
あなたで良かった。
ミュール
難しいことなんて何もなかったのよ。
ウィル・ホーソン
でも、なぜだろう。
ミュール
ウィル・ホーソン。
ウィル・ホーソン
なぜ胸を一思いに突かなかった?
ウィル・ホーソン
こんなに殺してくれと鳴いているのに。
ミュール
駄目よ。
ミュール
ちゃんと、一思いに殺さないと。
ミュール
また、名前を呼んでしまう。
ウィル・ホーソン
やわらかい腹に槍を突き入れたまま、力を込めて深く通す。
ミュール
息絶えるまで、ずっと。
ミュール
咳き込む。
ウィル・ホーソン
地面に転がして、足蹴にする。
ミュール
それが正しい。
ミュール
あなたは正しい。
ウィル・ホーソン
荒野をゆくのに向いた、鋼鉄のかかとがあなたを傷付ける。
ウィル・ホーソン
「ミュール、ミュール」
ミュール
荒野をゆくのに向いていない、赤いかかとが地面を搔いた。
ミュール
最初から、こうするしかなかった。
ミュール
こうするしかなかったのよ。
ウィル・ホーソン
「ミュール……」
ミュール
「ウィル」
ミュール
笑う。
ウィル・ホーソン
行為とは裏腹の、ひどく優しく、甘ったるく、
ミュール
甘い声。
ウィル・ホーソン
病人が、熱に浮かされているときのような。
ウィル・ホーソン
ぼうっとした声。
ミュール
焦がれている。
ミュール
酔っている。
ミュール
もうずっと、溺れている。
ウィル・ホーソン
「貴女の」
ウィル・ホーソン
「貴女に」
ミュール
あなたが私を見るから。
ウィル・ホーソン
「貴女は、」
ミュール
あなたが私を抱くから。
ウィル・ホーソン
言葉にならない。
ミュール
「ウィル」
ミュール
手を伸ばさない。
ウィル・ホーソン
手を伸ばさない。
ミュール
手は繋げない。
ウィル・ホーソン
槍を引き抜く。
ウィル・ホーソン
そのまま、ばかのように突っ立っている。
ウィル・ホーソン
炎の中で。
ミュール
あなたが握るべきは、私の手ではない。
ウィル・ホーソン
致命傷の女を見つめたまま。
ウィル・ホーソン
突っ立っている。
ミュール
聖騎士の槍。
ミュール
ゆるゆると立ち上がる。
GM
*裁判 ラウンド1 ミュール
ミュール
*cK 祝福 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[5,2]+3 > 10 > 成功
ミュール
炎が揺れる。
ウィル・ホーソン
突っ立ったまま。
ミュール
「ウィル、さあ」
ウィル・ホーソン
突っ立ったまま。
ミュール
「続けましょう」
ウィル・ホーソン
「どうして」
ウィル・ホーソン
「そんな悲しいことばかり」
ウィル・ホーソン
「おっしゃるのですか……」
ミュール
笑った。
ミュール
何も、告げる言葉はない。
GM
*裁判 ラウンド1 終了
ウィル・ホーソン
*cQ cJ捨て
ミュール
*c9 捨て
GM
*裁判 ラウンド2
ウィル・ホーソン
*c3 h7 dJ dQ(s4)
ミュール
*s3 s6 c7 h6 s8
GM
*裁判 ラウンド2 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*h7 兇刃 対象はミュール
ウィル・ホーソン
*c3 精確
ウィル・ホーソン
1d6 (1D6) > 5
ウィル・ホーソン
2d6+3+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+5>=7) > 5[4,1]+3+5 > 13 > 成功
ウィル・ホーソン
1D6+2+2+2+1+3+3+3  ダメージ +兇刃 看破 発狂 逆鱗 祝福 王子 (1D6+2+2+2+1+3+3+3) > 2[2]+2+2+2+1+3+3+3 > 18
[ ミュール ] HP : 1 → 0
GM
*ミュールのHP0! 判決表!
ミュール
2d6+1-0 判決表 (2D6+1-0) > 6[2,4]+1-0 > 7
GM
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ミュール
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
[ ミュール ] HP : 0 → 1
[ ミュール ] 前科 : 0 → 1
ミュール
*割込 h6 王子 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
GM
*ウィル・ホーソンが次に与えるダメージは3点増加。
ウィル・ホーソン
「この堕落の国にあるのは」
ウィル・ホーソン
「破滅と死のみ」
ウィル・ホーソン
「思いやりや優しさや」
ウィル・ホーソン
「恋や、愛、なんてものは、」
ミュール
「その破滅が、あなたによってもたらされるなら」
ウィル・ホーソン
「暴力の前には、屈するばかりです」
ミュール
「それを幸福と呼びましょう」
ウィル・ホーソン
「あなたの」
ミュール
「……ウィル、ウィル」
ウィル・ホーソン
「その喉をつぶすには」
ウィル・ホーソン
「どうすればいい?」
ミュール
歌うような声。
ウィル・ホーソン
「歌も歌えないくせに」
ミュール
「殺せばいい」
ミュール
「殺せばいいのよ」
ミュール
甘い声。
ミュール
魔女の囁き。
ミュール
火のなかった竈に、
ウィル・ホーソン
「なぜ今の今まで」
ミュール
火を入れたのはあなた。
ウィル・ホーソン
「僕が貴女を殺さなかったのか」
ウィル・ホーソン
「ご存知ですか?」
ウィル・ホーソン
「わからないのです、ずっと」
ミュール
「ウィル、ウィル……」
ミュール
名前を呼ぶ。
ミュール
「騙されたのよ、悪い魔女に」
ウィル・ホーソン
掠れていく。
ウィル・ホーソン
命の火が消えていく。
ウィル・ホーソン
他ならぬ僕の手によって。
ミュール
声が、だんだんと。
ウィル・ホーソン
「幸福なんかじゃないよ」
ミュール
弱くなる。
ウィル・ホーソン
「こんなものは、とても幸せとは呼べない」
ミュール
「こんなものは、とても幸せとは呼べない。」
ミュール
「だけど」
ミュール
「こうするしかなかったのよ」
ウィル・ホーソン
「貴女は騙されている」
ウィル・ホーソン
「貴女は貴女に騙されているよ」
ミュール
「それで、しあわせだから」
ミュール
「あなたに見つけてもらって。」
ミュール
「こうして、傍に居てくれたこと」
ミュール
「何よりの、幸福だったの」
ウィル・ホーソン
「貴女を」
ウィル・ホーソン
槍で薙ぎ払う。
ウィル・ホーソン
「幸せに」
ウィル・ホーソン
「してあげたかったよ」
ミュール
笑う。
ミュール
ずっと、
ミュール
笑っている。
ウィル・ホーソン
愛しい女の血を浴びる。
ミュール
あなたが覚えている、私の顔が。
ミュール
どうか笑顔でありますように。
ウィル・ホーソン
認めない。
ウィル・ホーソン
これが幸福などと。
ウィル・ホーソン
今度は喉を狙った。
ミュール
用意された結末。
ミュール
足が千切れるまで、
ウィル・ホーソン
「死ね、ミュール!」
ミュール
赤い靴は踊る。
ウィル・ホーソン
確実に命を手折るやり方。
ウィル・ホーソン
「お願いだから、死んでくれ……!!」
ミュール
喉を、
ミュール
潰される。
ミュール
初めからこうしていればよかったのよ。
ミュール
……ウィル、ウィル。
ミュール
言葉は声にならない。
ミュール
喉が潰れている。
ミュール
だけど。
ミュール
蒼い炎が、傷を癒す。
ウィル・ホーソン
死なないでくれ。
ウィル・ホーソン
死なないでくれ、ミュール。
ミュール
かすかな、鳥の羽ばたきのような声。
ミュール
「ウィル」
ウィル・ホーソン
「死なないでくれ」
ミュール
まだ、声が出る。
ウィル・ホーソン
「こんな結末、僕は嫌だ」
ウィル・ホーソン
「まだ踊っていよう、ミュール」
ウィル・ホーソン
「貴女を」
ウィル・ホーソン
「愛しているんだ」
ウィル・ホーソン
倒れた女を。
ウィル・ホーソン
喉を貫いたはずの女を、
ウィル・ホーソン
掴んで、抱きしめた。
ミュール
「許されません」
ミュール
繰り返す言葉。
ミュール
あなたの言葉。
ミュール
許されないのに、
ウィル・ホーソン
赤と青の炎が交わる。
ミュール
どうして抱き締めてしまうの?
ウィル・ホーソン
熱い体温。
ウィル・ホーソン
貴女の冷たくなっていく体。
ミュール
熱い体温。
ミュール
だんだんと、熱を失うからだ。
ミュール
力の入らない腕で、抱きしめ返す。
ウィル・ホーソン
「一人にしないで」
ウィル・ホーソン
「僕を一人にしないでおくれ……」
ミュール
「死にたくない」
ウィル・ホーソン
「こんな冷たい世界で、どうやって」
ミュール
「ずっと一緒にいたかった」
ミュール
「どうして、」
ミュール
「こんな世界で」
ミュール
「出会ってしまったの」
ウィル・ホーソン
「間違ってしまったよ」
ミュール
女は、はじめて、
ミュール
涙を一筋流した。
ミュール
「私の為に、間違えて」
ミュール
「……ウィル、愛しい人」
ウィル・ホーソン
こんな冷たい世界で、どうやって。
ウィル・ホーソン
どうやって生きていけばいいんだ。
ミュール
覚えていて。
ウィル・ホーソン
貴女のぬくもりを知ってしまった。
ミュール
ずっと後悔し続けて。
ミュール
私を、忘れないで。
ミュール
私と云う疵を抱え続けていて。
ウィル・ホーソン
そうなりますよ。
ウィル・ホーソン
望まざるとも。
ミュール
魔女の呪い。
ミュール
あなたが愛した、
ミュール
愛してしまった、
ミュール
魔女の呪縛。
ウィル・ホーソン
慌てなくても、いいですよ。
ウィル・ホーソン
うまくやりますからね。
ミュール
あなたを信じている。
GM
*裁判 ラウンド2 ミュール
ミュール
*パス
GM
*裁判 ラウンド2 終了
ウィル・ホーソン
*dJ dQ 捨て
ミュール
*s3 s8 捨て
GM
*裁判 ラウンド3
ウィル・ホーソン
*d6 h8 s10 hA (s4)
ミュール
*d4 s6 c7 c8 sK
GM
*裁判 ラウンド3 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
*hA 終幕 対象はミュール
ウィル・ホーソン
*s4 精確
ウィル・ホーソン
1d6 (1D6) > 5
ウィル・ホーソン
2d6+3+5=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+5>=7) > 11[5,6]+3+5 > 19 > 成功
ウィル・ホーソン
1D6+2+1d6+2+1+3+3+3  ダメージ +終幕 看破 発狂 逆鱗 祝福 王子 (1D6+2+1D6+2+1+3+3+3) > 2[2]+2+3[3]+2+1+3+3+3 > 19
GM
*ミュールのHP0! 判決表!
ミュール
2d6+1-1-2 判決表(終幕) (2D6+1-1-2) > 8[5,3]+1-1-2 > 6
GM
*6~8:ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
ミュール
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 12[6,6]+3 > 15 > 成功
GM
*スペシャル! 即座にPCのHPを1D6点回復します。
ミュール
1D6 (1D6) > 1
[ ミュール ] HP : 1 → 2
[ ミュール ] 前科 : 1 → 2
ミュール
* 割込 s6 王子 対象はウィル・ホーソン
ミュール
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
GM
*ウィル・ホーソンが次に与えるダメージは3点増加。
ウィル・ホーソン
槍を取り落とす。
ウィル・ホーソン
つぶやく。
ウィル・ホーソン
「どうしてです、ウィル・ホーソン」
ウィル・ホーソン
「どうしてその哀れな女と一緒に、死んでやることができないのです」
ミュール
静かに炎が揺れている。
ウィル・ホーソン
「貴女が生きろと望むから」
ウィル・ホーソン
抱きしめたまま。
ウィル・ホーソン
つぶやく。
ウィル・ホーソン
「けれど」
ウィル・ホーソン
「どうすればいいのですか」
ウィル・ホーソン
「痛い」
ウィル・ホーソン
「これは、致命傷だ」
ウィル・ホーソン
「貴女も、僕も、もう助からない」
ウィル・ホーソン
首に触れる。
ウィル・ホーソン
魔女の祝福を受けた右手。
ウィル・ホーソン
どこまでも、愛おしいものに触れるときの、手付きになってしまう。
ウィル・ホーソン
力を込める。
ミュール
「ウィル」
ミュール
「……ウィル」
ミュール
息を吐く。
ミュール
溺れていくような錯覚。
ミュール
視界が霞む。
ウィル・ホーソン
全力でもって、締め上げる。
ウィル・ホーソン
「死なないで……」
ウィル・ホーソン
「僕の隣にいておくれ」
ミュール
笑う。
ミュール
声が出せないかわりに。
ミュール
返事の代わりに。
ウィル・ホーソン
力を込める。
ミュール
首を絞める腕を撫でた。
ウィル・ホーソン
緩めることはない。
ウィル・ホーソン
込める。込める。
ウィル・ホーソン
込め続けて、
ミュール
あなたは正しい。
ウィル・ホーソン
──ぼきん、と。
ウィル・ホーソン
手折る。
ウィル・ホーソン
「救世主は丈夫にできています」
ミュール
唇から伝う、血。
ウィル・ホーソン
「普通に考えれば、命を失うような傷を負っても」
ウィル・ホーソン
「心折れぬかぎり、何度でも立ち上がることができる」
ウィル・ホーソン
「さあ」
ミュール
炎が嘲笑う。
ミュール
まだ、死にたくない?
ウィル・ホーソン
「目を開いて」
ウィル・ホーソン
「まだ踊りましょう」
ミュール
あなたはまだ、彼の手を離したくない。
ミュール
あさましい。
ミュール
本当に浅ましい女。
ウィル・ホーソン
このまま。
ウィル・ホーソン
31日目を迎えられたら。
ウィル・ホーソン
このまま……
ミュール
炎が、傷を癒す。
ミュール
まだ、触れていられる。
ミュール
声を聴いていられる。
ミュール
このまま。
ミュール
31日目を迎えられたら。
ミュール
どんなに、よかった。
GM
*裁判 ラウンド3 ミュール
ミュール
*パス
ミュール
手を動かす力もない。
ミュール
ただ、黙って抱きしめられたまま。
ミュール
瞳を伏せた。
GM
*裁判 ラウンド3 終了
ウィル・ホーソン
*d6 h8 s10 捨て
ミュール
*d4 sK捨て
GM
*裁判 ラウンド4
ウィル・ホーソン
*d2 d3 d5 s9 dA
ミュール
*c7 h10 c8 sQ hQ
GM
*裁判 ラウンド4 ウィル・ホーソン
ウィル・ホーソン
* dA 終幕 対象はミュール
ウィル・ホーソン
*d3 精確
ウィル・ホーソン
1d6 (1D6) > 4
ウィル・ホーソン
2d6+3+4=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+4>=7) > 3[1,2]+3+4 > 10 > 成功
ウィル・ホーソン
1D6+2+1d6+2+1+3+3+3  ダメージ +終幕 看破 発狂 逆鱗 祝福 王子 (1D6+2+1D6+2+1+3+3+3) > 6[6]+2+4[4]+2+1+3+3+3 > 24
[ ミュール ] HP : 2 → 0
GM
*ミュールのHP0! 判決表!
ミュール
2d6+1-2-2 判決表(終幕) (2D6+1-2-2) > 2[1,1]+1-2-2 > -1
GM
*1ゾロ:死刑!キャラクターは〈死亡〉する。
ミュール
炎が揺らめく。
ミュール
旗へと纏わりつき、
ウィル・ホーソン
ばかな女。
ミュール
確実に死に至らしめるための、
ウィル・ホーソン
ばかな女だよ、本当に。
ウィル・ホーソン
貴女は。
ミュール
呪いを掛ける。
ウィル・ホーソン
いつか、誰もいない教会で、手をとりあって踊ったように。
ウィル・ホーソン
「ミュール」
ミュール
ばかな女。
ミュール
こうなるなら、あの教会で。
ミュール
何も言わなければよかった。
ミュール
「ウィル」
ミュール
微かな声。
ミュール
枯れた木々を揺らす、風と等しいささやき。
ウィル・ホーソン
「貴女の手が、好きだ」
ミュール
「あなたの手が、好きだった」
ウィル・ホーソン
「貴女の声が、好き」
ミュール
「あなたの声が好きだった」
ウィル・ホーソン
「ミュール」
ウィル・ホーソン
「貴女が好きだよ」
ミュール
「ウィル、ウィル」
ミュール
歌うような声。
ミュール
変わらない甘さの。
ウィル・ホーソン
抱きしめる手に力を込める。
ミュール
名前を呼ぶ声。
ミュール
抱き締められる。
ミュール
「ウィル、」
ミュール
「あなたを、」
ミュール
「愛していた」
ミュール
「いいえ、」
ミュール
掠れた声。
ミュール
笑う。
ミュール
「ずっと愛してる」
ウィル・ホーソン
力を込める。
ミュール
力はもう入らない。
ウィル・ホーソン
内臓が圧迫され、骨が軋む。
ミュール
だから、
ミュール
あなたが、
ミュール
だきしめて。
ウィル・ホーソン
傷ついた箇所から、より激しく血が溢れる。
ミュール
ちからの緩んだ指先で、彼の背を撫でる。
ミュール
ごめんなさい。
ミュール
ウィル。
ミュール
あなたを、置いていく。
ミュール
この悲しい世界に。
ミュール
温もりの記憶を置いて。
ウィル・ホーソン
ばかだね。
ミュール
ばかでしょう。
ウィル・ホーソン
たったの30日だよ。
ウィル・ホーソン
たったの30日だった。
ウィル・ホーソン
「そんなに、心配しなくても」
ウィル・ホーソン
「貴女が、いちばん好きですよ」
ミュール
たったの30日だった。
ミュール
「あなたを愛している」
ミュール
たったの30日。
ウィル・ホーソン
「貴女よりも」
ミュール
その中で、私の絶望を。
ミュール
疵を。
ミュール
優しく撫でて。
ウィル・ホーソン
「愛おしい人なんて、現れませんよ」
ミュール
抱き締めてくれた。
ウィル・ホーソン
「もう、これ以上」
ウィル・ホーソン
ばきん。ぼきん。
ミュール
「ウィル、ウィル」
ミュール
「だれも、」
ミュール
歪む声。
ウィル・ホーソン
ぼろぼろの体を砕くのはあまりにも簡単で。
ミュール
「もう愛さないで」
ウィル・ホーソン
そのたびに血に濡れていく。
ミュール
私以外。
ウィル・ホーソン
落ちた血が赤い炎の中に落ち。
ミュール
あなたの呪いになる。
ミュール
あなたの枷になる。
ウィル・ホーソン
よりいっそう、燃え上がる、恋。
ミュール
二度と消えない疵になる。
ミュール
そうすればあなたはきっと、
ミュール
この世界で、
ミュール
大きな力を持てる。
ウィル・ホーソン
ばきり。
ウィル・ホーソン
ごきん。
ミュール
疵が意味を持つ、この世界で。
ウィル・ホーソン
からっぽの皿の底が鳴る。
ミュール
身体が崩れていく。
ウィル・ホーソン
「心配なさらないで」
ミュール
食べ終えられた皿だ。
ウィル・ホーソン
「うまくやりますよ」
ミュール
冷たいスープはもうそこにはない。
ウィル・ホーソン
「もう、間違えません」
ミュール
彼が、飲み干してくれた。
ミュール
──愛している。
ウィル・ホーソン
最後の最期に。
ミュール
愛しています、ウィル・ホーソン。
ウィル・ホーソン
へし折ってしまう前に。
ウィル・ホーソン
血をたえずこぼすその唇に、キスをする。
ウィル・ホーソン
錆びて、いやな味がした。
ミュール
忘れないで。
ミュール
忘れないで。
ミュール
せめて、記憶として。
ミュール
連れて行って。
ミュール
あなたの纏う、香りの一部になる。
ミュール
女の体が折れて。
ウィル・ホーソン
──ばきん。
ウィル・ホーソン
一番あまい飴玉を、粉々に砕いて。
ミュール
炎が、消える。
ウィル・ホーソン
魔女の火が消える。
ミュール
魔女裁判は終わり。
ウィル・ホーソン
そのあとに残るのは。
GM
*ミュールは死亡しました。
ウィル・ホーソン
心のまっくろく潰れた、男が一人。
GM
*裁判閉廷
GM
*エピローグ
GM
*ウィル・ホーソンは発狂しています。亡者化の判定を行います。
ウィル・ホーソン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ウィル・ホーソン
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 7[3,4]+0 > 7 > 成功
GM
*亡者化判定は成功しました。亡者にはなりません。
ウィル・ホーソン
恋の炎だけは、消えることはなく。
ウィル・ホーソン
めらめら、めらめらと、男の足元を舐め続ける。
ウィル・ホーソン
腕の中で、ぐったりと力をうしなった女。
ウィル・ホーソン
その息のない、唇を離してやると。
GM
キラキラとこぼれ落ち、散らばる音。
GM
10枚の6ペンスコイン。
ミュール
生きて、ウィル。
ウィル・ホーソン
抱きしめたまま、幽鬼のように突っ立っている。
ウィル・ホーソン
あれほど欲しかったコイン。
ウィル・ホーソン
救世主の力の証。
ミュール
思い出す度に苦しんで、ウィル。
ミュール
忘れないで。
ウィル・ホーソン
「そんなに心配しないで」
ウィル・ホーソン
髪を撫でる。
ミュール
結局女が囀ったのは。
ウィル・ホーソン
「本当に」
ミュール
あなたの名前を呼ぶときにだけ。
ウィル・ホーソン
「これだからさ」
ミュール
恋しいとなく鳥の声。
ウィル・ホーソン
「これだから、女ってやつは嫌いなんだ」
ウィル・ホーソン
乾いた大地を舐める炎のなかに
ウィル・ホーソン
しおれた花輪のように横たえて
ウィル・ホーソン
巡礼者は彼方の地でコインを摘み取る
ウィル・ホーソン
「どこに行きましょうか」
ウィル・ホーソン
「これから」
ウィル・ホーソン
コインを手で弄ぶ。
ミュール
あなたの望むまま。
ウィル・ホーソン
「誰を殺そうか、これから」
ミュール
あなたの望むまま。
ウィル・ホーソン
「……」
ミュール
愛しています。
ミュール
あなたが、一番正しい。
ミュール
魔女のささやき。
ウィル・ホーソン
誰もいない場所でつぶやいても。
ウィル・ホーソン
誰も答えてくれはしない。
ミュール
届きはしない。
ウィル・ホーソン
それは幻聴。まぼろしだ。
ミュール
聞こえはしない。
ウィル・ホーソン
歩きだす。
GM
あなたは荒野に立っています。辺り一面には砂や岩しかなく、遮るものがないため、乾いた風が絶え間なく訪れては、あなたを置いていきます。
ウィル・ホーソン
振り返らずに。
GM
砂塵に満ちた大気。青空は見えず、またどこまでも続く荒野に、なにか街のようなめぼしいものもありません。
ウィル・ホーソン
荒野にお誂え向きの、鋼鉄の靴で。
GM
人はおろか、動物の姿も、草木もありません。
この世界に息づくものは、あなたしかいないかのようです。
ウィル・ホーソン
歩いていく。
GM
それはどこにもいけないように蓋をされているかのような、重くのしかかるような空です。
ウィル・ホーソン
歩いていく。
GM
どこまで歩いても、砂と岩と風しかありません。
ウィル・ホーソン
歩いていく。
ウィル・ホーソン
次の街へ向けて。
ウィル・ホーソン
救世主を、殺しに。
GM
一見すれば何も変わらない。荒野の中で女の血に塗れて一人。
それでも何か大きなものが変わってしまった。
6ペンスコインの枚数だけでは数え切れない何か。
GM
GM
GM
GM
Dead or AliCe
GM
It happens all the time.
GM
But for them, it has happened first and last time.
GM
――それはよくあること。しかし、二人にとっては、最初で最後のことでした。
GM
GM
GM
GM
ミュール。あなたに問います。
GM
あなたは生きたいと望みますか?
ミュール
──勿論。
ミュール
その為になら。
ミュール
悪魔に魂を売ってでも。
GM
わかりました。
GM
2d6>=12で判定し、成功したならばあなたは死亡を免れます。
ただし、失敗するたびに亡者化深度が+1されます。
亡者化深度が5に達した場合、あなたは亡者となります。
GM
いずれの結末になろうとも、あなたはウィル・ホーソンと巡り合います。
GM
*それでは、判定を。
ミュール
2d6>=12 (2D6>=12) > 4[2,2] > 4 > 失敗
ミュール
届かない。
[ ミュール ] 亡者化深度 : 0 → 1
ミュール
2d6>=12 (2D6>=12) > 5[4,1] > 5 > 失敗
[ ミュール ] 亡者化深度 : 1 → 2
ミュール
届かない。
ミュール
2d6>=12 (2D6>=12) > 6[2,4] > 6 > 失敗
[ ミュール ] 亡者化深度 : 2 → 3
ミュール
叶わない。
ミュール
2d6>=12 (2D6>=12) > 6[1,5] > 6 > 失敗
[ ミュール ] 亡者化深度 : 3 → 4
ミュール
そんな奇跡は、
ミュール
2d6>=12 (2D6>=12) > 12[6,6] > 12 > 成功
ミュール
…………。
ミュール
ウィル、ウィル。
ミュール
あなたに会いたい。
ウィル・ホーソン
歩いていく。
ミュール
愛している。
ミュール
もういちど、
ミュール
その声を、
ウィル・ホーソン
歩いている。
ミュール
その瞳を、
ミュール
私に。
ウィル・ホーソン
傷ついた心をひきずって。
ウィル・ホーソン
たった一人で。
ウィル・ホーソン
このつめたい世界を。
ウィル・ホーソン
貴女の、失われたぬくもりだけを、たよりに。
GM
*ミュールは死亡を免れ、その生命を取り戻しました。
GM
あなたはその生命の5分の4を亡者へとやつし、しかし再び歩きだすことでしょう。
GM
あなたは6ペンスコインを一枚も持ち合わせておらず、変わらず救世主の責務は求められます。
ミュール
ええ、ええ。
ミュール
それが、ウィルに会うためなら。
ミュール
──なんだって。
GM
あなたは再び、荒野を歩くことでしょう。
何もかも変わってしまったあなたは一人、荒野を歩くことでしょう。
行き先は、たった一つ――。
GM
GM
GM
GM
In The Dark, Small And Wet Roomに続く。
GM
GM
GM